JGBトレーディングフロア(2016年9月26日)

(10:10)
日銀買いオペ通告 1-3年 3-5年 5-10年 物価連動債
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of160926.htm
オファー金額に変更なく、下限設定もなし。通告後の先物も反応薄。

(12:00)
落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba160926.htm
ほぼ実勢での落札となり、先物は午後も底堅い動き続きそう。
一方超長期ゾーンは、明日の40年債入札を控え、利回りは上昇傾向に。

(14:35)
黒田日銀総裁挨拶
金融緩和の「総括的な検証」と「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」
http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2016/data/ko160926a1.pdf

・日本経済のために必要であると判断すれば、躊躇なく、調整を行います。
・具体的な追加緩和の手段としては、マイナス金利の深掘りと長期金利操作目標の引き下げが中心的な手段になります。また、「質」の面、資産買入れの拡大も引き続き選択肢です。さらに、状況によっては、「量」の面、すなわちマネタリーベースの拡大ペースの加速も考えられます。
・その場合は、金利の大幅な低下を伴う可能性が高いとみられますが、経済・物価情勢や金融市場の状況などによって、そうした強力な金融緩和が必要な場面もあり得ます。
・目的達成のために必要と判断すれば、日本銀行は、あらゆる政策手段を活用します。

(17:30)
引け後の国債利回り
160926yield


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社 
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2016年9月23日)

(17:30)
日銀の新たな枠組み「長短金利操作付き金融緩和」が示され、ひとまずスティープングの動きは、コントロールされるとの見方から超長期債中心に利回り低下しイールドカーブはフラットニングした。
一方で、極度のフラットニングも許容しないと思われ、来週も日銀のオペレーションに注目集まる。また、27日に40年債入札、29日に2年債入札を控える。

引け後の国債利回り
160923yield


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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日銀政策決定会合とFOMCを受け株高展開に(2016年9月4週)

20160923weekly

今週の株式市場

21日の日銀政策決定会合では、金融緩和強化のため新しい枠組みが決定されました。そして同日の夜に行われたFOMCでは政策の変更は行われませんでした。どちらも株式市場に対して有利な決定となったことから、世界的に株価は上昇する流れとなりました。

日銀政策決定会合(20日、21日開催)では、金融緩和強化のための新しい枠組み:「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を導入することが決定されました。長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)では、短期金利は政策金利残高に-0.1%のマイナス金利を適用し、長期金利は、10年物国債金利が概ね0%程度で推移するように、長期国債を買い入れるようです。長期金利をこれまでよりも上げる政策を市場は好感し、それを使って運用する金融機関などの株が買われました。

株式市場で注目されたのは、ETFの買入れの調整です。これまでETFの発行残高に比例して購入が行われていたETFの買入れですが、それだと浮動株比率を考慮しない日経平均のETFの購入が多くなり、企業の大株主に日銀がなっているとの見方が浮上していました(日銀はETFを保有しているため、株主として名前は出ませんが、ETFは現物株を購入して組成されるため、実質的には大株主となっている企業もあるようです)。

そのため、浮動株比率が考慮されたTOPIX型のETFの購入を増やすという方策、具体的には、ETF買入れ枠のうち3兆円分はこれまで通りETFの発行残高に準じて購入されますが、2.7兆円分はTOPIX型のETFが購入されます。それにより、特定の個別株に対して偏ったインパクトを与えないように出来ます。

実際の政策発表前に、ETFの購入比率変更の報道があり、日経平均が売られ、TOPIXが買われるという動きも見られました。

FOMC(20日、21日開催)では予想通り政策金利の現状維持が決定されました。イエレン議長は会見で、米国経済は強くなっており、年内に利上げを行えるだろうとの旨の発言を行いました。またこの決定には政治的なことは関係なく、必要であれば11月の会合で利上げが行われる可能性もあるとのことでした。11月の会合は3日に結果が発表されます。大統領選挙が8日にあるため、その会合で利上げが行われると見る向きはほとんどありません。

FOMCでの現状維持を受け、若干利上げを織り込むように動いていた米国の長期金利は低下しました。それと同時にドルも売られ、ドル円は100円前半まで円高ドル安が進みました。米国時間に進んだ円高の動きから、米株の上昇にもかかわらず日経平均先物は大阪取引所引け比で下落しました。財務省と金融庁、日本銀行の3者が、日本が祝日である22日の昼頃に臨時会合を行い、円高の動きをけん制したため、ドル円は100円後半まで戻し、日経平均の先物が大阪取引所引け比でプラスに転じるという動きがありました。

セクター別では全セクターが上昇、中でも銀行、海運、ゴムなどの強さが目立ちました。銀行は、日銀政策決定会合で長短の金利差を付ける政策が決定されたことが好感され買われましたが、一部ではあまり銀行の収益に関係ないとの見方もあります。上昇率が低かったのは倉庫、鉄鋼、空運でした。

スタイルインデックスではここのところ弱かったマザーズが上昇トップ、それにTOPIXスモールが続きました。REIT指数は長期金利の上昇が嫌気され、下落した唯一のインデックスとなりました。

20160923-secotr

今後の見通し

日銀の政策変更は緩和強化ではなかったものの、インフレ率が上がらないという現実を解決しようとの姿勢が好感されたようです。今後の相場の注目は、米国の大統領選挙や米国企業の業績へと移っていきます。

大統領選挙はヒラリー・クリントン候補とドナルド・トランプ候補の世論調査の支持率が、依然として接近しています。トランプ候補が当選した場合、市場は一時的に混乱に陥る可能性を念頭に置いておくべきでしょう。チャートに目をやると、米国、日本共に直近の高値を抜けて上昇しそうな位置にあります。そのような勢いがある上昇があった場合は、一旦買いポジションの縮小を考えたいところです。

20160923-indeces

本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

デイリーレポート(2016年9月23日)

20160923daily

マザーズ市場概況

東証マザーズ指数は前日比+26.3ポイントの944.81ポイントで取引を終えました。上昇銘柄数は175(80%)、下落銘柄数は34(15%)、変わらずは11(5%)、マザーズ市場の騰落レシオ(25日)は97.6、売買代金概算は701億円と前日比で+52億円となりました。

本日の日経新聞の朝刊1面で、厚生省が人工知能を使い、高い効果の見込める画期的新薬の開発を後押しすると報じたことからバイオ関連銘柄が強く、マザーズ全体の上昇を後押ししました。

指数上昇寄与度上位銘柄はそーせい(4565、前日比+510円、終値17,760円)、エナリス(6079、前日比+198円、終値1,315円)、CYBERDYNE(7779、前日比+42円、終値1,634円)、下落寄与度上位銘柄はアンジェスMG(4563、前日比-5円、終値280円)、オークファン(3674、前日比-48円、終値1,371円)、エニグモ(3665、前日比-26円、終値1,920円)、売買代金上位はそーせい、モバイルファクトリー(3912、前日比+360円、終値6,780円)、エナリスとなりました。

エナリスは21日引け度、提携先のKDDIから取締役を3名受け入れることを発表したことが好感され、大幅高となりました。

21日に、米国での高血圧DNAワクチン関連の特許の成立を発表し、ストップ高したアンジェスMGは、その反動から本日2%強下落しました。

IPO市場概況

9月上場銘柄では、串カツ田中(3547)が前日比7.83%と大きく上昇したものの、他は小幅な動きにとどまりました。次週は6件のIPOが行われます。足元のIPO銘柄は初値から上昇しているものが少ないため、初値買いは手控えたいところです。

マザーズ先物概況

マザーズ先物は前日比+20.5ポイントの928.5ポイントで取引を終えました。出来高は434枚とここ最近にしては多くなっています。前日時点の建玉は2,873枚と、これまでとそれほど変わりはありません。先物は依然として、現物指数からのかい離が大きく割安となっています。

株式市場概況

TOPIX指数は前日比-0.23%の1349.56ポイントで取引を終えました。21日に上昇幅が大きかった金融関連の下落が大きくなりました。一方、構成銘柄は上昇銘柄数が1238、下落銘柄数が594銘柄と上昇銘柄数が多くなっており、21日に買われすぎた銘柄の調整で指数的に弱含みましたが、個別銘柄を見ると強いものが多く、市場心理は良いことが窺え知れます。

今後、市場の注目は米国の大統領選に向かうと考えらえます。トランプ候補とクリントン候補の支持率はクリントン候補がリードしていますが、僅かなものです。トランプ候補が大統領になってしまうテールリスクを織り込むときには、多少の調整があると考えるため、株価が高値をとっていくような展開の場合には多少利食いを行い、ポジションを軽くしておくのが良いかもしれません。

本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2016年9月21日)

(12:30)
日銀会合の結果発表が昼休みを回ることになり、先物は後場から指値注文が極端に少ない状況。

(13:00)
13:00現在、なかなか政策決定会合の結果が発表されない中、
2年#368 +1.0bp
5年#129 +2.0bp
7年#332(先物) +3.0bp
10年#344 ±0.0bp
20年#158 -1.0bp
30年#52 -3.0bp
ツイストフラットニングが進行する中、先物だけが突出して下げる状況。

(13:18)
日銀は長短金利操作付きの量的・質的金融緩和を新たに導入。
短期金利は、当座預金の政策金利残高に従来通りマイナス0.1%を適用。長期金利については10年物国債金利がおおむね0%程度で推移するよう、長期国債の買い入れを調整。ETFは年間買い入れ5.7兆円のうち、3兆円は従来通り指数連動型を対象に、残り2.7兆円はTOPIX連動型を対象に。
日銀会合で新たな政策を公表後、先物も乱高下したが、新たな政策では10年債の0%が金利上限とも取れ、今後、先物もボラティリティの低下が予想される。

(15:30)
目で見る金融緩和の「総括的な検証」と「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2016/k160921c.pdf

(17:30)
10年物国債金利がおおむね0%との目標が示されたことから、現状程度の水準から大きく変動あると指値オペが来ると思われる。
今後の展開として、10年債利回り水準は+0.01~-0.11%に収まり、先物のチーペストである7年債と10年債の利回り格差が0.12~0.08で推移していることを踏まえると、JGB先物のレンジは151.00~152.66あたりとなるか。7/29以降のボラティリティも大きく低下となりそう。

引け後の国債利回り
160921yield


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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