JGBトレーディングフロア(2025年5月27日)

債券相場は超長期債が大幅に上昇。午前の取引では、米債の上昇を受けて買い先行後、日銀植田総裁の金融正常化姿勢(日銀金融研究所主催の国際コンファランスでの講演)を受けて下落に転じたが、午後に入って財務省が例年6月に開く国債市場特別参加者会合に向けて、国債の発行減額観測が浮上し超長期債中心に大幅上昇、イールドカーブもフラット化した。
前週末から連日で超長期債が買われ、地合いが変わった可能性があるとの見方がある一方で、明日の40年国債入札に対する警戒感は依然強く、加えて日銀も引き続き政策金利は引き上げ方向という方針を堅持しており、明日の入札結果が相場水準を左右しそうだ。国債市場特別参加者会合での30年債・40年債の発行減額が実現すれば超長期金利も頭打ちになるとの見方だが、今はまだ期待先行で、投資家もまだ慎重な見方を崩していないとの声も聞かれた。

【メモ】
☆植田総裁開会挨拶の邦訳(日本銀行金融研究所主催2025年国際コンファランス)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250527a1.pdf


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

JGBトレーディングフロア(2025年5月26日)

債券相場は上昇。先週末の米長期金利が低下したことや、需給悪化により足元で大きく売られてきた超長期債が前週末に反転したことで市場センチメントの改善につながった。先物も大きく上昇したほか、この日行われた流動性供給入札の結果も良好で、28日に行われる40年債の入札に対する警戒感も幾分後退したようだとの声も聞かれた。

【メモ】
☆流動性供給入札(430回、残存期間5年超15.5年以下)落札結果
募入最大利回り較差 -0.028%、募入平均利回り較差-0.028%、応札倍率3.06倍(前回2.39倍)


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JGBトレーディングフロア(2025年5月23日)

債券相場は上昇。大幅に上昇していた超長期金利が一転して低下(債券価格は上昇)した。米長期金利が3営業日ぶりに低下した流れで、債券に打診買いが入った。またこの日の日銀国債買い入れオペで5-10年ゾーンの応札倍率は1倍台と売り圧力が限定的となっていることが示されたことも相場を支えた。来週28日に40年債入札を控える中、既発40年債の入れ替えらしき動きが、この日の相場上昇のきっかけとなったとの見方。足元でのイールドカーブのスティープ化が際立っていたため、フラットニングバイアスも強まったようだ。ただ、この動きが、直ちに投資家の買い姿勢を強めるとはいかないとの見方のようで、むしろ超長期債の売買に慎重になる可能性があるとの声も聞かれた。

【メモ】
☆日銀買入オペ1-3年2750億円、3-5年2750億円、5-10年3000億円、10-25年1350億円。応札倍率は、それぞれ2.21、2.28、1.76、2.32倍。


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JGBトレーディングフロア(2025年5月22日)

債券相場は下落。超長期債の需給悪化への警戒感が引き続き強い中、野口審議委員がこの日、宮崎県金融経済懇談会の講演で、足元の金利上昇をけん制する発言がなかったことで売りが優勢となり、利回り曲線のスティープ化が進んだ。野口新規委員の発言「超長期金利上昇、異常なものと決めつけるのも難しい」、「超長期金利上昇、現状で日銀が対応するような状況ではない」は、もともとややハト派と目されていただけに、市場の反応が大きくなったようだ。一方、この日の10年物価連動国債の入札は、市場予想を上回り順調な結果となった。

【メモ】
☆10年物価動債入札(30回、CPN0.005%)落札結果
発行価格100円05銭、募入最高利回り0.000%、応札倍率2.76倍(前回2.76倍)、(事前予想価格99円00銭)
☆野口審議委員「わが国の経済・物価情勢と金融政策」(宮崎県金融経済懇談会における挨拶要旨)
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250522a1.pdf


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JGBトレーディングフロア(2025年5月21日)

債券相場は30年債や40年債などの超長期債が下落し、利回りが前日に続いて過去最高を更新した。前日の20年債入札が記録的な不調となったことや、28日の40年国債入札に対する警戒感が強まっているようだ。また、江藤農相の辞任で石破政権の基盤の弱さが意識され、日本の財政拡張への懸念も売りにつながったとの見方。一方で中長期債は押し目買いが入り底堅く推移した。
日銀は前日に続きこの日、機関投資家などの実務担当者との債券市場参加者会合を開いた。大手生保などからは、超長期債利回り上昇に対する懸念と対応を求める声が上がった模様。具体的には、現在超長期債の対象2区分の統合を求める意見があった。日銀は昨年7月末から来年1-3月までに国債買い入れ額を5.7兆円から2.9兆円程度まで圧縮する計画で、市場は来年4月以降の買入方針に注目している。

【メモ】
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