債券相場は超長期債中心に上昇。日銀の植田総裁がG20財務相・中央銀行総裁会議出席のため訪れたブラジル・サンパウロで「2%の物価目標実現は見通せる状況には至ってない」との認識を示したことが、材料視され買いにつながった。ただ同時に「春闘の動向は確認作業の中で一つの大きなポイント」と指摘したており、3/19の日銀会合に向けた金融政策正常化観測が後退するには至っていないとの見方。
【メモ】
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日本国債並びに日本国債先物市場で気になるポイントをとりあげます。
債券相場は超長期債中心に上昇。日銀の植田総裁がG20財務相・中央銀行総裁会議出席のため訪れたブラジル・サンパウロで「2%の物価目標実現は見通せる状況には至ってない」との認識を示したことが、材料視され買いにつながった。ただ同時に「春闘の動向は確認作業の中で一つの大きなポイント」と指摘したており、3/19の日銀会合に向けた金融政策正常化観測が後退するには至っていないとの見方。
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債券相場は下落。この日の日銀高田審議委員の滋賀県金融経済懇談会での発言をきっかけに金融政策正常化観測を強め、2年国債利回りは約13年ぶり高水準(0.180%)を付けるなど、売り優勢の動きとなった。その発言では、2%の物価安定目標の実現が見通せる状況になってきたとして強力な金融緩和からの出口対応に向けた検討が必要としたほか、また今年の春闘を控え、昨年以上の賃上げ機運が高まっているとし、持続的な物価上昇の実現につながり始めたとの見解を示した。
【メモ】
☆2年債入札(458回、CPN0.2%)落札結果
最低落札価格100円02銭5厘(0.187%)、平均落札価格100円03銭9厘(0.180%)、
応札倍率3.62倍(前回3.74倍)、(事前予想価格100円02銭9厘)
債券相場は超長期債を中心に下落。足元で堅調だった超長期債への買いが一巡し、前日の米長期金利の上昇と日銀の早期政策修正観測が重石となって巻き戻しの動きにつながった。明日が月末最終日で、月が替われば超長期債に対する需要期待も薄れることや、約11年ぶりの金利水準に上昇した2年債の入札に対する警戒感などが売りを先行させたようだ。
【メモ】
☆日銀買入オペ5-10年、4750億円、10-25年1500億円、25年超750億円。応札倍率は、1.88、1.77、3.29倍。
債券相場は下落。米国の長期金利上昇や朝方発表された1月の全国CPIが上振れしたことで売りが優勢となり、新発2年債利回りは約13年ぶりの水準(0.170%)に上昇した。その後、株高を背景にした年金資金のリバランスや月末のインデックス調整に伴う債券買いか、あるいは、それを見越した先回りの買いが長めのゾーンに入り、先物もやや買い戻された。またこの日の5年移行国債入札も強めの結果となり相場を下支えした。
【メモ】
☆5年クライメート・トランジション国債(1回、CPN0.3%)落札結果
発行価格99円81銭(0.339%)、応札倍率3.39倍(前回—-倍)、(事前予想価格99円75銭)
債券相場は上昇。先週末の米長期金利の低下や長めのゾーンでの月末接近による買い需要の期待感から買いが優勢だった。一方2年債は、昨年11月以来の一時0.16%をつけるなど、早期のマイナス金利解除観測を背景に売り圧力が続いており、この日もイールドカーブはフラット化の動きとなった。
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