債券市場では超長期債が上昇。新型コロナウイルスの感染増加傾向から先行きの景気懸念から、利回り水準の高い超長期債に資金が向かった。一方、米長期金利の上昇や日銀の買いオペの結果を受けて先物や中期債は軟調となった。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年5000憶円、3-5年4200憶円、5-10年4200憶円(金額据え置き)。応札倍率はそれぞれ2.29、2.85、3.11倍。
日本国債並びに日本国債先物市場で気になるポイントをとりあげます。
債券市場では超長期債が上昇。新型コロナウイルスの感染増加傾向から先行きの景気懸念から、利回り水準の高い超長期債に資金が向かった。一方、米長期金利の上昇や日銀の買いオペの結果を受けて先物や中期債は軟調となった。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年5000憶円、3-5年4200憶円、5-10年4200憶円(金額据え置き)。応札倍率はそれぞれ2.29、2.85、3.11倍。
債券相場は超長期債がやや強含むも、全体はほぼ横ばい。国内株の上昇などで上値が重い中、この日の流動性供給入札の結果も多少弱めだったため、先物などに売りがでたが下げは限定的だった。一方で、余裕資金を抱える国内投資家の買いが下値で支えおり、結果的に膠着感が強まった。
【メモ】
流動性供給入札(321回、残存期間5年超15.5年以下)
最大利回り格差はマイナス0.005%、平均利回り格差はマイナス0.007%、応札倍率3.27倍(前回4.42倍)
債券相場は中長期債を中心に上昇した。前日の米長期金利が低下した流れを引き継ぎ、買いが先行。その後は新型コロナの国内感染者数の増加などによる景気への影響を懸念したリスク回避の買いが支えた。もっとも、先物も高値で寄り付いた後は小動きとなるなど、その動きは限られた。半面、30年物や40年物の超長期ゾーンは売りが出て軟調となった。
債券相場は上昇。前日のドイツなど欧州の国債利回りが低下した流れやアジア時間での米長期金利の低下基調に連れる形で買いが優勢な展開。またこの日の5年債入札も順調な結果となったことで、底堅い動きが続いた。ただ手掛かり材料に乏しく、売り買いとも、その動きは限定的。
【メモ】
☆5年債入札(145回リオープン,CPN0.1%)落札結果
最低落札価格101円00銭(-0.105%)、平均落札価格101円00銭(-0.105%)、応札倍率3.52倍(前回4.90倍)。(事前予想中央値100円99銭)
債券相場は下落。前日の米長期金利が再び軟化した流れを引き継ぎ、国内債も、売りが優勢になった。ただ今晩の米国債市場が休場となることもあり、その動きは限定的だった。一部で第3次補正の歳出規模の拡大を警戒する向きもあるものの、この日は特に材料視されなかったようだ。また利回り水準が上昇した超長期ゾーンは、米金利や株価など外部環境が逆風の割には、投資家需要を背景に底堅いとの指摘も。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年5000憶円、3-5年4200憶円、5-10年4200憶円、物価連動債300憶円(金額据え置き)。応札倍率はそれぞれ2.62、2.47、2.34、4.82倍。