1月最終日となって今週は、NYダウは1.32%上昇、日経平均も0.07%と小幅な上昇となりました。
“日経平均は昨年12/3高値から12/26の安値までの下落幅の半値戻しを達成し、戻り局面に一服感を感じる水準となりました。ひとまずは戻り高値を付けた格好となり、反落に警戒したいところです”と先週書いたものの、小幅な上昇継続という結果でした。
1/30のFOMCでは、パウエル議長は量的緩和による拡大したバランスシートの縮小を、当初よりもより小幅なものとする可能性を示唆し、ハト派な見解に米国株は続伸となりました。
米国の緩和的な金融政策を前提にすると、米国株高、ドル安(円高)、日本株の小幅高が今後のシナリオとなりますが、一方で米中貿易協議などのイベントリスクが依然として残っており、なんとも手掛けにくい状況です。
わかりにくい相場では過去のパターンが手掛かりとなることも多いですので、直近10年の日経平均の1~3月の値動きをグラフにまとめました。
年初から3月までの流れとしては、1月中旬に高値を付け、2月を目の前に下落していく2018年、2014年のパターンと、1月中ずっと強くそのまま三月末まで上昇し続ける2012年、2013年、2015年パターンがあります。今年(2019)は、1月の動きでは後者のパターンに当てはまり、3月末まで(イベントリスクなどはあるものの)大きな波乱もなく上昇してく可能性が考えられそうです。
イベントリスク警戒で積極的な買い手不在の中、年度末に向けた買い戻しと日銀ETF買いが主体なってダラダラと上昇していくストーリーが考えられ、戦略としてはカバードコールが有利になりそうです。