(17:30)
債券市場は、日中通して大きく上下に動くも、前日比小幅下落で取引を終えた。午前の取引で先物がこの日の日銀買いオペ通知(10:10)で、5-10年買い入れ金額を4300憶円に据え置いたことをきっかけに一気に買いが膨らんだ。高値152円84銭は2016年7月以来の水準。かねてより指摘されていた、チーペスト銘柄の市中残存額の少なさを伝える記事も買い戻しを誘ったとのこと。ただ午後に入り、日本証券クリアリング機構が緊急証拠金を発動したことで急速に伸び悩んだ。現物債は2年(395回)、5年(137回)の新発債は、利回りが逆転(逆イールド)した。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは1年未満500億円/5-10年4300億円/物価連動債250憶円(金額は据置き)。応札倍率は、1.61倍/2.92倍/6.73倍
☆残存7年チーペスト142回債の発行総額80876憶円に対し日銀保有分は72719憶円。
(前回18年12月限チーペスト141回債は発行総額79654憶円に対し日銀保有分68042億円)
☆[緊急証拠金] 日本証券クリアリング機構が午後1時時点で取引証拠金所要額を再計算し、預託額が当該所要額に満たない場合には、清算参加者に対し当日の午後4時までに追加での預託を求めること。