ウィークリーレポート(2018年2月23日号)

2/23(金)のNYダウは347ドルの25,309ドルと、前週比約90ドル高で今週の取引を終えました。
この切り返しにより、先週、類似パターンとして挙げた2010年5月のギリシャ危機時のNYダウの動きとはやや異なる形状となってきており、25日線の25,397ドル・61.8%戻しの25,372ドルといった節目を抜けるか注目です(抜けた場合は、76.4%戻しの25,848ドル当たりが目安か)。

2/23に発表されたCFTC 投機筋ポジションは▲108,338枚(2/20NY引け時点)の円売り越しと、▲115,509枚から7,171枚の買い戻しとなっておりました。2/13(火)のNY市場終値107.82から2/16(金)の安値105.55までの円高を引き起こしたとするには、やや買い戻し枚数が少なく思われ、為替ヘッジありのウィズダムツリージャパン解約 ⇒ 為替ヘッジなしのMSCIジャパンの新規設定の流れや、あるいは、地銀の外債評価損報道に伴う金融庁の動向を意識して邦銀による外債買い控ええなど、投機筋の買い戻し以外の複合的な要因もあったものと思われます。

2/28深夜にはパウエルFRB新議長の議会証言が控えており、新聞報道を見る限りは、この証言により市場が落ち着きを取り戻すことを期待しているようです(金利低下、株高)。

2/21に日銀で開催された投資家懇談会では、雨宮理事(次期副総裁候補)からは「健全な形でイールドカーブをたてること」が脱デフレに必要と強調しており、超長期ゾーンの金利上昇へ寛容となるならマイナス金利で苦しむ金融機関変へ多少の追い風とはなりそうですが、国会承認を得るまでは妙な思惑を呼ばないよう現状維持のままと、2/28発表の日銀当面の国債買い入れ運営は減額無しとなるかもしれません。


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