株式市場概況
為替市場では円高ドル安の動きが見られ、ドル円は1ドル113円前半となったものの、米国の株式市場でダウ平均が2万ドルの大台を上回ったことが好感され、日本株は上昇し、TOPIX指数は前日比+23.43ポイント(+1.54%)の1545.01ポイントで一日の取引を終えました。
米国株の上昇は企業決算の好調や、トランプ大統領が大統領選中に言及していた政策を実施に移していることなどが要因となっています。日本企業の決算も本格化していますが、12月末のドル円は9月末の1ドル=100円近辺から116円まで上昇しているため、上振れが期待されることから、日本株も強くなっていると見られます。
セクター別では証券、保険、銀行と金融関連の上昇が大きくなり、下落は鉱業のみとなりました。スタイルインデックスではトランプラリー時と同様、バリューと大型株が強くなりました。
個別株では、昨日本決算を発表したLINE(3938、前日比‐430円、終値3,755円)は大幅安となりました。業績の見通しがネガティブであることが売り材料でした。その他、決算を発表した日本航空電子(6807、前日比‐183円、終値1,477円)、富士通ゼネラル(6755、前日比‐301円、終値2,305円)も大幅安となっています。
引け後の決算発表ではサイバーエージェントが1Q決算を発表し、売上高は865億円と前期比+16.9%だったものの、営業利益が63億円の前期比‐51.1%と大幅悪化していました。通期見通しは売上高3,600億円(前期比+15.9%)、営業利益280億円(前期比‐23.9%)と据え置かれています。新事業アベマTVにコストがかかっていることが明日の市場でどのように評価されるのかが注目されます。
アドバンテスト(6857)は3Q決算と共に通期見通しを上方修正し、売上高は1,560億円から1,580億円、営業利益は145億円から160億円に引き上げました。為替レート見通しは米ドルが1ドル=110円、ユーロが1ユーロ=120円となっています。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比5.52ポイントの997.73ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は111(50.9%)、下落銘柄数は100(45.9%)、変わらずは7(3.2%)、騰落レシオ(25日)は108.10、売買代金は前日比1億円の998億円となりました。
上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比85円、終値4925円)、CYBERDYNE(7779、前日比16円、終値1611円)、エナリス(6079、前日比37円、終値715円)となり、下落寄与度上位銘柄はメタップス(6172、前日比-395円、終値3180円)、フリークアウト・ホールディン(6094、前日比-240円、終値3035円)、Gunosy(6047、前日比-73円、終値2361円)、売買代金上位はマイネット(3928、前日比235円、終値4535円)、イントランス(3237、前日比-12円、終値271円)、メタップスとなりました。
マザーズ先物は前日比4.5ポイントの995.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は203枚でした。
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