株式市場概況
TOPIX指数は前日比‐21.54ポイント(‐1.41%)となり、1509.1ポイントで一日の取引を終えました。英国のメイ首相の会見を今晩に控え、リスクオフの動きが強くなりました。ドル円でも、朝方の1ドル=114円20銭レベルから1ドル=113円50銭まで円高ドル安となり、リスクオフの動きが見られました。日経平均株価は節目とみられる19,000円を割込み、引け値ベースでは12月8月以来の安値水準となりました。
セクター別では全セクターが下落し、水産・農林、不動産、建設など内需系の下げが大きくなりました。一方、下げが小さかったのは鉄鋼、非鉄、海運と市況関連でした。スタイルインデックスも全て下落しました。東証1部上昇銘柄の下落が大きく、マザーズや東証2部の下落が小さくなりました。
個別では、昨日、RIZAPグループが子会社化を発表したジーンズメイト(7748、前日比+80円、終値289円)がストップ高し、ヘッドマウントディスプレイに超音波診断画像を3次元表示する医療機器システムの開発にめどをつけたと報道された菊池製作所(3444、前日比+150円、終値1,048円)とこちらもストップ高しました。受注が7ヵ月ぶりに前年同期比マイナスとなった大和ハウス(1925、前日比‐123、終値3,094円)は下落幅が大きくなりました。
英国メイ首相の会見は日本時間の20時45分より行われる見通しです。それでトレンドが一段と強化されるのか、反転のきっかけとなるのか、見極めたいところです。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比-6.86ポイントの965.16ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は77(35.3%)、下落銘柄数は136(62.4%)、変わらずは5(2.3%)、騰落レシオ(25日)は101.13、売買代金は前日比373億円の1177億円となりました。下落した割に売買代金は市場活況の目安となる1,000億円を超えてきています。これまでドル高の流れから小型株を売り、大型株に乗り換えていた投資家の資金の逆流が起こっている可能性があります。
下落寄与度上位銘柄はCYBERDYNE(7779、前日比-37円、終値1631円)、ミクシィ(2121、前日比-40円、終値4495円)、アスカネット(2438、前日比-187円、終値1566円)となり、上昇寄与度上位銘柄はメタップス(6172、前日比420円、終値3820円)、アンジェス MG(4563、前日比23円、終値259円)、モルフォ(3653、前日比190円、終値6100円)、売買代金上位はGunosy(6047、前日比61円、終値2061円)、メタップス、リファインバース(6531、前日比-530円、終値6960円)となりました。
メタップスは前日に発表した決算で第1四半期が営業黒字となったことが好感され、上昇率が大きくなりました。アンジェスMGは11時半に高血圧DNAワクチンに関する特許が国内で成立したことを発表したことが好感され、買われました。
マザーズ先物は前日比-1ポイントの964ポイントで一日の取引を終えました。出来高は268枚でした。
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