債券相場は中長期債が上昇。この日の5年債入札が順調な結果となり、買い安心感が広がった。また米国で今夜に行われるパウエルFRB議長の議会証言にも注目が集まっており、労働市場の鈍化を気にかける発言をすると利下げ観測を後押しする可能性があるとの見方が心理的な支えになったようだ。一方、本日夕より2日に渡って日銀が開く債券市場参加者会合で大幅な買い入れ減額が示されることへの警戒感が引き続き相場の重しとなっており、いずれも内容を見極めるまで積極的な売買は限られるとの見方だった。なお夕方日銀が公表した「債券市場参加者会合」資料では事前のヒアリング結果が示され、やや積極的な減額幅を求める意見もあることで、先物は夜間取引で一時、前日終値水準の142円72銭まで売られた(15:51)
【メモ】
☆5年債入札(170回、CPN0.6%)落札結果
最低落札価格99円93銭(0.614%)、平均落札価格99円94銭(0.612%)、応札倍率4.26倍(前回3.97倍)、(事前予想価格99円89銭)
☆「債券市場参加者会合」(第20回)金融市場局説明資料