債券相場は下落。朝方発表された5月の毎月勤労統計で基本給が1993年1月以来31年ぶりの高い伸びとなり、7月利上げの可能性の高まりから売りが優勢だった。先物も先週末の米雇用統計を受けて米金利が低下した流れから寄付きこそ高く始まり143円ちょうどを付けたものの、その後は前日終値を下回る水準に下落した。勤労統計だけでは追加利上げの決め打ちはできないが、9、10日に開かれる日銀の債券市場参加者会合も控える中、次回金融政策決定会合で国債買い入れの大幅な減額と追加利上げに踏み切ることへの警戒感がさらに強まったようだ。
【メモ】
☆日銀地域経済報告―さくらレポート―(2024年7月)
<各地域の景気の総括判断>
「北陸を除く8地域では、景気は、一部に弱めの動きもみられるが、「緩やかに回復」、「持ち直し」、「緩やかに持ち直し」としている。北陸では、地震の影響による下押しが一部にみられるものの、「回復に向けた動きがみられている」としている。」