8月第4週の株式市場は、日経平均株価は+0.55%の小幅反発、NYダウ▲0.45%の続落、ユーロストックス50+0.55%の反発となりました。
注目されていたジャクソンホールでのパウエル議長の発言は、データ次第では追加の利上げもありうるという7月FOMC後の会見と同様な内容で、一部で注目されていた中立金利への言及も上昇している可能性がるとい述べるにとどまりました。
講演直後は、長期金利が4.20%を割り込むまで下がりNYダウ、ナスダックともに上昇しましたが、その後、債券が売られ金利が上昇4.28%超まで上昇すると、一転株安となり、NY引けにかけて金利が前日比変わらずの4.23%水準まで低下するに合わせて、株高となりました。NY取引時間中は荒い値動きでしたが、引け値でみると無風通過という結果となりました。
前日比▲1.52ptの15.70ptと大きく下落した VIX指数の動きからは、ジャクソンホールへの警戒感が高かったこと、および無事通過して安心感が出てきていることが伺えます。
テクニカル面では、ニューヨーク市場の騰落レシオ(Breadth)は40%を割れ売られ過ぎの状態に達しており、8月に入ってからの調整は十分ともいえ、ビッグイベント通過後の反発局面入りが期待されます。
日本市場に関しては、財務省発表の対外対内証券投資で、~8/18の週に海外勢が5094億円の売り越しと判明しました。4月からの海外勢の爆買いが反転して売りに傾くのか注目ですが、日銀の緩和政策などマクロ環境の変化はなく、ベースとしては日本株のホールドが続くものと考えます。
米国9月CPIまでは大きなイベントもないことから、突発的な事件以外の相場の大きな崩れは予想せず、緩やかな反発を期待してカバードコール戦略がよさそうです。