株式市場概況
TOPIX指数は前日比+13.84ポイント(+0.94%)の1483.27ポイントで取引を終えました。昨晩、週末の米国の雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計が予想を上回ったことにより、金利が上昇し再びドルが強く、ドル円は114円後半まで円安ドル高に動きました。また、OPEC総会で減産が合意され、原油価格が50ドル近辺まで上昇しました。その二つを材料に日本株は高く寄り付き、その後も高値を更新する展開となりました。しかし、お昼過ぎからは売りが目立つようになり、TOPIX指数の引値は寄り値よりも安くなりました。市場では名古屋などで地鳴りが聞こえたとの話があり、地震に対する不安が利食いの材料なったとの見方もありますが、週末に控える米国の雇用統計、イタリアの憲法改正の国民投票を前に、利食いを入れ始める向きが出たとも考えられます。
セクター別では鉱業、石油・石炭、証券・商品が上昇し、空運、ゴム、パルプ紙が下落しました。鉱業、石油・石炭はOPECの減産合意により、原油価格が大幅高したことが好感され上昇幅が大きくなりました。逆に値下がりトップの空運は原油価格の値上がりが嫌気され売られました。
スタイルインデックスは大型株が強く、小型株とREITが弱含みました。足元、円安ドル高が進むと大型株が強く小型株が弱い動きに、そしてREITが売られる傾向にあります(REITは金利高を嫌気して売られています)。
経済指標では中国の製造業PMIが51.7と予想・前回を上回り、非製造業PMIは54.7と前月を上回りました。日本の法人企業統計は売り上げは伸び悩んだものの、利益は改善、設備投資は予想を下回る結果となりました。
今晩発表される経済指標では、米国のISM製造業調査が注目されます。
日本法人企業統計調査結果【 http://www.mof.go.jp/pri/reference/ssc/results/index.htm 】
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比-2.50ポイントの919.98ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は66(30.0%)、下落銘柄数は147(66.8%)、変わらずは7(3.2%)、騰落レシオ(25日)は90.22、売買代金は前日比165億円の1267億円となり依然として1,000億円以上を保ちました。
下落寄与度上位銘柄はミクシィ(前日比-70円、終値3915円)、ACCESS(前日比-30円、終値643円)、ユナイテッド(前日比-73円、終値1710円)となり、上昇寄与度上位銘柄はそーせいグループ(前日比500円、終値14620円)、メタップス(前日比356円、終値3085円)、オンコリスバイオファーマ(前日比150円、終値1091円)、売買代金上位はメタップス、そーせいグループ、イグニス(前日比120円、終値9120円)となりました。
マザーズ先物は前日比-2.5ポイントの916.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は111枚でした。
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