ウィークリーレポート(2022年5月27日)

5月の第3週の株式市場は、日経平均+0.16%と小幅続伸、記録的な8週続落中のNYダウは+6.24%の大幅反発となりました。

5月FOMC以降の流れでは、米国ブレークイーブンインフレ率が低下トレンド、債券ボラティリティを示すMOVE指数もピークアウトして下落傾向と、債券市場ではFEDのインフレファイターぶりにある程度の落ち着きを取り戻しつつある状態でしたが、株式市場では金利引上げによる株価バリュエーションの引下げからグロース株を中心に大きく売られる展開となっていました。

その株式市場についても、VIX指数は25.72ptと依然として20台後半の高水準にあるものの、VVIX指数は5/26に93.66ptとコロナショック後の最低値を更新し目先のマーケットの鎮静化を織り込みに行っているようです。また、S&P500、NYダウともに4月以降戻り売りの出ていたトレンドラインを上抜け、テクニカル的には中規模のリバウンドが期待されます。戻りの目途としては、NYダウ100日線34100ドル、日経平均200日線27946円あたりが意識されます。

ただし、このまま昨年の様にブルマーケットに回帰するかというと怪しいところで、クリーブランド連銀が日次で公表しているナウキャストCPIは5/16以降、再度緩やかに上昇してきており6/10のCPIなどで市場予想より強い数値が出れば再び利上げ加速が意識され、株安となる展開に戻るので注意が必要です。

クリーブランド連銀 ナウキャスト
https://www.clevelandfed.org/our-research/indicators-and-data/inflation-nowcasting.aspx


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です