朝高後下げる展開に(2016年11月11日)

20161111

株式市場概況

本日のTOPIX指数は前日比+1.93ポイント(+0.14%)の1378.28ポイントで取引を終えました。昨日の流れに引き続き金融、建機、非鉄への物色は継続しましたが、これまで選好されたディフェンシブや小型成長株への売りが目立ち、指数は前日とほぼ変わらずとなりました。東証1部の売買代金概算は3兆6,150億円と3日連続の3兆円台となり、今後もこの活況が継続するかに注目が集まります。

セクター別では保険、銀行、非鉄の上昇が大きく、情報・通信、水産・農林、食料品など、昨年来好んで物色されたものの下げが大きくなりました。スタイルインデックスではTOPIXバリュー、コア30、ラージ70の上昇が大きく、マザーズ、TOPIXスモール、TOPIXグロースが前日比マイナスとなりました。米国の金利上昇の影響からか、REITの下げも目立ちます。

 

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-12.38ポイントの860.64ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は75(33.6%)、下落銘柄数は136(61.0%)、変わらずは12(5.4%)、騰落レシオ(25日)は77.16、売買代金は前日比+1億円の721億円となりました。

下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(前日比-430円、終値14090円)、CYBERDYNE(前日比-31円、終値1352円)、クラウドワークス(前日比-263円、終値1000円)となり、上昇寄与度上位銘柄はストライク(前日比1750円、終値18000円)、メタップス(前日比136円、終値2216円)、Gunosy(前日比63円、終値1438円)、売買代金上位はそーせいグループ、イグニス(前日比-25円、終値4790円)、メタップスとなりました。

クラウドワークスは昨日の決算発表で、先行投資優先で来期も赤字見通しを示したことから、大幅安となりました。

マザーズ先物は前日比-22ポイントの846.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は242枚でした。

 

今後の見通し

マザーズ指数はトランプショックからは回復したものの、依然として需給が悪く本日も大型株選好する資金の流れの中、売られる展開となりました。その流れを止める材料として期待されるのが、14日(月)に発表されるそーせいグループの決算です。そーせいグループは5月9日に26,180円の高値を付けた後、1Q決算は良かったものの、株価の動きは冴えません。一つの理由は5月の高値で買った信用の買いが上値を抑えていること、もう一つは英国の子会社の業績の影響を見たいという投資家心理でしょう。5月の高値からは半年がたち、そろそろ、高値の信用買いは外れていることが想定されます。そうすると一つ目の上値を抑える要因は消えることになります。そしてもう一つの要因が月曜日に行われる決算で明らかになります。それが良いか悪いかで、今後のマザーズ市場の展開が決まるでしょう。

 

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