1月第3週の株式市場は、日経平均▲2.14%、NYダウ▲4.58%と続落、ナスダック総合指数は▲7.75%と20年3月以来の多なば下落となりました。
グロース株下落のトリガーとなった米国長期金利は木曜日に1.90%を付けた後反落、米国債については売り一服感があるものの株安はまだ止まらないままとなっています。
週明け水曜日(日本時間 1/27木曜日 04:00)にはFOMCが開催され、テーパリング終了後の利上げやQTの具体的なスケジュールが公表されるか関心が集まります。さて、VIX指数をみると金曜日の引け時点で28.85ptと昨年12月のピーク水準近くまで上昇しており、FOMC前に大きくボラティリティが上昇している場合は、FOMC発表前数日からフライングでVIXが下がりやすい以降(2021年3月、2021年12月パターン)がありますので、週明け相場ではひとまず短期的な反発となるのではないでしょうか。
また、グロース銘柄である半導体セクターのウェイトが高い台湾加権指数は、海外投資家の売りが出来高の17.78%に達し、売られ過ぎのシグナルとなっていることも、足元の状況が、陰の極みに近いことを示唆しています。
短期的なリバウンド狙いならば、ボラティリティ低下と株価の反発でプット売りに妙味がありそうです。
とはいえ、ナスダック総合指数の予想PERは足元の株価下落で27.99倍まで低下しているとは言え、コロナ禍以前の天井であった25倍はまだまだ上回っており、金融引き締めによるバリュエーションの正常化を考えるならば、短期のリバウンドはともかく中期的にはまだまだ調整が続くものと思われますのでリバウンド狙いのポジションはあくまで短期に徹するのがよさそうです。