11月の第3週の株式市場は、日経平均▲0.01%、NYダウ▲1.38%と日米ともに小幅な下落となりました。
木曜日には岸田内閣の経済対策パッケージが報道され、一時、株高債券安の動きとなりましたが、大きなトレンドとはならずインパクトは限定的でした。
(日経) 経済対策の財政支出55.7兆円、給付金など膨張 19日決定
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA182SB0Y1A111C2000000/
日本株の重しと思われる信用残高は前週比で減少し2兆7368億円となりましたが(10月末比1910億減少)、直近のボトムの2兆3721億円ではもう少し需給改善の余地がります。
海外市況では、11/19にNASDAQは終値ベースで最高値更新も、同日のVIX指数は前日比+0.48ptと上昇、また同日のNASDAQ構成銘柄の内52週安値更新銘柄は7.33%とこちらも上昇しており、指数の上昇とは裏腹に市場はちぐはぐな状態となっています。指数が高値更新しながら新安値銘柄が増えるパターンでは、2015/7/20-27にもみられその後2015/8/19に株価急落、チャイナショックとなった過去があるので要注意です。
とはいえ、週明け早々に急落なのかあるいは12月FOMCまで上昇後調整なのかもやもやする展開です。
不安な米国市場の空気感を反映してVIX先物12月限は週間で+0.69ptの20.79ptと上昇している一方、日経VI12月限先物は▲0.95pt下落の18.35ptと割安となっており、ヘッジに日経VIの先物が良いかもしれません。