債券相場は長期債を中心に下落。FRBパウエル議長は前日の下院に続き上院での議会証言でもハト派的な発言を行い、米長期金利は低下、国内債券市場も朝方は買いが先行したが、新発10年債利回りがゼロ%に近づいたことで高値警戒感から売りが優勢となった。またその米長期金利は時間外取引で上昇したことも相場の重しになった。
なお、この日の日銀政策決定会合では、政策方針は現状維持とされ、市場への影響は限定的だった。
【メモ】
<日銀会合内容;引用元Bloomberg>
・金融政策運営は現行の長短金利操作付き量的・質的金融緩和の維持を決定
・展望リポートでは、21年度の実質国内総生産(GDP)見通しを前年度比3.8%に下方修正する一方、22年度は同2.7%に引き上げ
・消費者物価(除く生鮮食品)見通しは0.6%に上方修正
・金融機関の気候変動対応投融資を支援する新たな資金供給制度(気候変動対応オペ)の骨子案を公表
・当座預金への付利はゼロ%で、適用貸付期間は原則1年-回数制限を設けず借り換えが可能