米国企業決算の悪化で日経平均株価は大台割れ(2016年10月12日)

20161012

株式市場概況

昨晩の米国市場では企業決算シーズンの到来を告げる、アルコアの決算発表が行われましたが、予想EPS35セントのところ32セントとの内容に失望売りが優勢となり、アルコアの株価は11%下落しました。その他、ヒラリー・クリントン候補の支持率が日曜のテレビ討論会後に上昇したことなどから、ヘルスケアセクターが支出抑制見通しから売られ、S&P500指数は1%強の下落となりました。

それを受け、TOPIX指数も寄付きから売り優勢の展開で、前日比1%強下げて取引を開始しました。寄り後は日銀のETF買入れ期待から徐々に値を上げ、11時前には前日比ほぼ変わらずの水準まで回復しました。しかし、それ以降は値を下げる展開となり、結局TOPIX指数は前日比-14ポイント(-1.03%)の1342.35ポイントで取引を終えました。

下げをけん引したのは鉄鋼、銀行、海運でした。上昇したセクターは水産農林のみでした。鉄鋼の下落は原料炭価格の上昇により、利益が圧迫されるとのレポートが要因でした。水産農林は、サカタのタネ(1377)が7日に発表した決算が好調で買いが続いていることから、本日唯一の上昇セクターとなりました。

マグネシウム電池関連に対する物色は継続しており、日本金属(5491)は前日比16.6%高、藤倉ゴム(5121)は+9.09%、古河電池(6937)は+4.27%となりました。顧客対応で問題があり急落していたPCデポ(7618)は昨日決算発表を行い、本日はリバウンドし+8.4%高でした。

本日寄り付き前に発表された日本の機械受注(8月・前月比)は-2.2%(前回+4.9%)と、予想中央値を上回りました。しかし、株価にはそれほど影響を与えませんでした。

 

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-9.32ポイントの939.44ポイントで一日の取引を終えました。上昇銘柄数は64(30%)、下落銘柄数は143(66%)、変わらずは10(5%)、騰落レシオ(25日)は101.3ポイント、売買代金概算は前日比138億円減少の716億円となりました。

下落寄与度上位銘柄はそーせい(4565、前日比-380円、終値16,850円)、FRONTEO(2158、前日比-49円、終値863円)、ナノキャリア(4571、前日比-29円、終値1,002円)、上昇寄与度上位銘柄はCYBERDYNE(7779、前日比+31円、終値1,650円)、エヌ・ピー・シー(6255、前日比+50円、終値214円)、ブランジスタ(6176、前日比251円、終値2628円)、売買代金上位はブランジスタ、そーせい、リファインバース(6531、前日比-180円、終値5,340円)となりました。

エヌ・ピー・シーは昨日引け後、決算発表を行い、2017年8月期の利益見通しを前期比4.5倍の値を発表したことが好感され、本日ストップ高まで買われました。

マザーズ先物概況

マザーズ先物は前日比-12.5ポイントの931.5ポイントで取引を終えました。出来高は162枚、前日時点の建玉は3,643枚でした。

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