5月第2週のNYダウは+2.56%と反発、日経平均は+2.85%よ2週続伸となりました。
前週に懸念された、新型コロナウィルスパンデミックの責任を巡る対立から一転、週半ばには米中貿易協議の電話会談で値を戻す形となりました。
日本市場では決算発表が始まっており、減配予想を出した丸紅が発表当日に▲7.73%と大幅に下落する一方、業績予想非開示ながらも減配幅の少なかった住友商事は+8.25%上昇するなど、明暗が大きく分かれています。週明け5/15には多くの企業の決算が集中しており、引き続き決算による個別銘柄の動きがメインとなりそうです。商社の反応からは、今期の収益よりも財務の健全性と株主還元の姿勢を市場はより注目していそうです。
日米欧中の中銀のマネタリーベースは4月末には14兆2872億ドルまで増加し、18年の最高水準13兆4606億ドルから大きく緩和が進んでいます。各国中銀による量的緩和が相場を下支えしているものの、戻り局面での出来高は減少傾向であり、日本では決算発表終了後、米国では5/15のSQ終了後に改めて適度な水準感を模索していくと考えます。