6月最終週は、NYダウは前週比▲0.45%と小幅反落、対して日経平均は+0.08%の小幅上昇と、前週とは逆の動きとなりました。セクター別でみると日本市場ではこれまで冴えなかった海運株が4.25%と最も上昇しており、G20(米中首脳会談)と月末を前にしたリターンリバーサル/ショートカバーの動きとなりました。
6/29(土)に開催された米中首脳会議では、米中が貿易協議を再開、米国からの追加的な関税を一時休戦、米国企業のファーウェイへ製品販売を一部認めると、トランプ大統領が譲歩したような内容が発表されました。
(Bloomberg) 米中首脳、貿易戦争の新たな休戦で合意-米は追加関税を見送りhttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-29/PTUFF3T0AFB501
ゴールデンウイーク明け以降、対立をエスカレートさせていた両国が一時休戦し再び話し合うということで週明けのマーケットにはポジティブに反映され内容です。需給面では、裁定残高は買い3963億円と前週比1462億円の減少、売り残は7266億円300億円増加し、売り残高の逆転が強まっており、これも週明けの相場上昇を後押しする格好になります。
ただし、7月第一週は、日経平均やTOPIXに連動するETFの分配金捻出のための売りが発生するため、日本株は上値を抑えられる格好となりやすく、引き続きダウ先物など海外指数がより堅調に推移しそうです。
図A. G20前後の日経平均(開催日初日=1で基準化)