JGBトレーディングフロア(2023年11月2日)

債券相場は上昇。米FOMC結果やその後のパウエルFRBの発言を受けて米長期金利が大幅に低下した流れを引き継いだ。また、この日の10年債入札も無事に終えたことも買い安心感につながり上げ幅を拡大した。日銀のYCC再修正で、政策変更に対する警戒感は一旦後退、明日からの3連休中に発表される米雇用統計を控えて、先物中心に買戻しの動きも活発化したようだ。

【メモ】
☆10年債入札(372回,CPN0.8%)落札結果 最低落札価格98円95銭(0.915%)、平均落札価格99円00銭(0.910%)、応札倍率3.62倍(前回3.93倍) (事前予想価格98円95銭)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

ウィークリーレポート(2023年11月3日)

10月最終週の株式市場は、日経平均株価は+1.10%、NYダウ+1.70%、ユーロストックス50が+1.90%と揃って上昇しました。
日銀政策決定会合では、事前報道ほどの政策変更はなく、YCCレンジを据え置きとする一方で、指値オペを廃止しより柔軟に運用できるようにという変更でした。発表後には、前夜に日経新聞社の観測報道での下げ分を回復、JGB先物は前日比で小幅安となったものの、為替は円安の反応で日銀の姿勢がハト派のままだと受け止められました。

FOMCでは利上げを見送り、市場予想通りの据え置きとなりましたが、パウエル議長の会見で、最近の国債利回りの上昇や、それが今後の金融政策にどんな影響を与える得るかについての言及もあったことから、足元の米国長期金利の上昇によりこの先の追加利上げの可能性が下がっていることを好感し、同日の米国10年債は19bp低下、S&P500は1.05%の上昇となりました。
さらに、11/2雇用統計が、市場予想+180Kに対して+150Kと弱含み、また、前回までの統計も下方修正されたことから、実体経済の過熱感の低下が意識され、米国長期金利は4.47%まで急低下となりました。
今年何度目かになる「最後の利上げは買い」の動きとなっています。

当レポートでたびたび触れているNYSE市場の騰落率 Breadth Indocatorは、月末31日の38%から11/3金曜日に56%と急速に上昇、10営業日以内(~11/15)に61.5%を上回れば、Zweig Breadth Thrustという中長期の買いシグナルとなります。前回は4/3にシグナル点灯、7/27の高値4607ptまで11.70%の上昇となっており、仮にシグナルが出るようならば、年末に向けたラリーが期待できます。


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JGBトレーディングフロア(2023年11月1日)

債券相場は下落。長期金利は一時0.97%と2013年5月以来10年5カ月ぶりの水準に上昇した。日銀が前日の日銀政策決定会合でYCC政策を再度柔軟化したことで、上限のめどとする1%を試す展開となった。この日の午前に日銀は臨時の国債買い入れを通知し、それでもしばらくは売り圧力が続いたが、午後に入ってイベント通過の出尽くし感と、また今晩のFOMC結果やパウエル議長の発言を控える中でのポジション調整などがやや勝り、下げ幅を縮めた。

【メモ】
☆日銀買入オペ(臨時)3-5年1000億円、5-10年3000億円。 応札倍率は、4.22、2.58倍。


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JGBトレーディングフロア(2023年10月31日)

債券相場は下落。日銀はこの日の政策決定会合でYCCの再柔軟化を発表し、長期金利の上限は1%を目途として、連続指値オペを取りやめ一定程度の上昇も容認した。結果が発表された午後の取引開始直後は、やや取引の荒い展開となったが、前日夜の日経報道で既にYCC再修正の議論されることが伝わっており、売りが先行した朝方の水準からはやや戻して取引を終えた。
日銀は、展望レポートで来年以降の物価見通しを前回に続いて上方修正しており、マイナス金利解除も視野に入る中、長期金利が1%水準へ達するのはそう遠くないとの見方が多い。

【メモ】
<植田総裁の会見の主な発言>
(再修正した長期金利の水準について)「1%を大幅に上回るとはみていない」
「7月時点では長期金利は1%に接近しないと考えていた」
「米金利上昇の程度が予想以上だったことが背景」
(金利上昇について)「根拠が薄い投機的な金利上昇は機動的オペで抑える」
「ファンダメンタルズに沿った金利上昇は許す」
(物価見通しについて)「見通し実現の確度が少し高まっている」
「物価目標の持続的実現を十分な確度で見通せる状況にない」
(YCC撤廃とマイナス金利解除などについて)「来年の春闘は1つの重要なポイント-物価目標実現」
「YCCとマイナス金利解除の順序、経済・物価情勢次第-決め打ちせず」
「賃金と物価の好循環が2%近くで回り続けること必要」


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