債券相場は下落。先物は米金利上昇の流れを受けて大きく下落して始まった後、米消費者物価の発表やFOMCなど重要イベントを控えて、やや様子見気分が強まり、もみ合いとなった。また超長期ゾーンは15日の20年国債入札も相場の重石になったようだ。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,366~368回) 落札金額155億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回) 落札金額0億円。
債券相場は下落。先物は米金利上昇の流れを受けて大きく下落して始まった後、米消費者物価の発表やFOMCなど重要イベントを控えて、やや様子見気分が強まり、もみ合いとなった。また超長期ゾーンは15日の20年国債入札も相場の重石になったようだ。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,366~368回) 落札金額155億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回) 落札金額0億円。
債券相場は超長期債を中心に上昇。米長期金利が時間外取引で低下する中、超長期ゾーンには引き続き買い優勢の展開が続いた。先物は12月限の取引最終日を13日に控える中、カレンダースプレッドが大きく下落し、3月限の価格が押し上げられた。また売買高も12月限を上回り、中心限月が移行した。
【メモ】
☆国債買入(固定利回り方式,366~368回) 落札金額124億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回) 落札金額0億円。
【来週のスケジュール】
12/12
<国内予定>
法人企業景気予測調査(4Q) / 国内企業物価指数(11月) / 工作機械受注(11月)
<海外予定>
【米国】米3年債・10年債入札 / 米財政収支(11月)
【欧州】EU外相理事会(ブリュッセル) / 英鉱工業生産(10月)
【その他】ブラジル,次期大統領承認式典 / 中国経済全体のファイナンス規模,新規融資,マネーサプライ(11月,15日までに発表)
<海外決算>
オラクル
12/13
<国内予定>
財務省,流動性供給入札(残存期間5年超15.5年以下) / 営業毎旬報告(12月10日現在) / ブルームバーグ日本経済調査(12月)
<海外予定>
【米国】米FOMC(14日まで) / 米アフリカ首脳会議(ワシントン) / 米30年債入札 / 米下院金融委員会,FTX破綻巡る公聴会(ハイブリッド形式) / 米CPI(11月)
【欧州】EU,運輸・通信・エネルギー相臨時理事会(エネルギー) / 英中銀,金融安定報告公表 / 英10年債入札 / イタリア3年債・7年債入札 / OPEC月報 / ウクライナ支援に関する国際会議(パリ) / 独CPI(11月) / 独ZEW期待指数(12月) / 英ILO失業率(8-10月)
【その他】*****
12/14
<国内予定>
日銀国債買いオペ(1-3年,3-5年,5-10年,25年超) / 日銀短観(4Q) / コア機械受注(10月) / 鉱工業生産(10月)
<海外予定>
【米国】米FOMC声明発表,FRB議長記者会見と経済予測 / 米輸入物価指数(11月)
【欧州】EU・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議(ブリュッセル) / ユーロ圏鉱工業生産(10月) / 英CPI(11月)
【その他】*****
12/15
<国内予定>
20年利付国債入札 / 日銀社債買い入れオペ / 貿易収支(11月) / 第3次産業活動指数()(10月)
<海外予定>
【米国】小売売上高(11月) / 鉱工業生産(11月) / 企業在庫(10月) / 対米証券投資(10月) / ニューヨーク連銀製造業景況指数(12月)
【欧州】ECB政策金利発表,総裁記者会見 / EU首脳会議 / 英中銀,政策金利発表
中国,中期貸出制度(MLF)1年物金利 / 欧州新車販売台数(11月)
【その他】中国小売売上高・工業生産(11月),都市部固定資産投資(1-11月) / 中国新築住宅価格(11月)
12/16
<国内予定>
財務省国庫短期証券(3カ月)入札 / auじぶん銀行日本PMI(12月)
<海外予定>
【米国】米つなぎ予算期限 / S&Pグローバル米製造業・総合・サービス業PMI(12月)
S&Pグローバル・ユーロ圏製造業・総合・サービス業PMI(12月)
【欧州】ユーロ圏CPI(11月)
【その他】*****
12月第2週の株式市場は、日経平均+0.44%の反発、NYダウ▲2.77%と反落、ユーロストックス50は▲0.89%と10週ぶりに反落とちぐはぐな展開になりました。
週明けに米国CPIとFOMCの重要イ ベントがあり、積極的なリスクテイクの動きが控えられたようです。
米国11月CPIについては、クリーブランド連銀のNowcastでは前年比7.49%、市場予想中央値7.3% といずれも前月7.7%から鈍化を予想しており、前月を上回る数値でないかぎりポジティブに反応すると思われます。
12/15のFOMCでは、市場予想では50bpの利上げとなっています。またドットチャートも発表される予定で、2023年度中に政策金利がピークを付けることとターミナル金利の水準の確認となります。FF金利先物から逆算されるCME Fed watchの予想は、政策金利は5月にピークを付ける予想で、前回のドットマップから市場予想を追認する方向性ならば波乱もなく、マーケットは金利安・株高のポジティブな反応を示すと考えています。
テクニカル的には、NYダウは8月高値を超えた水準で足踏みとなり、5日線が25日線を割り込みデッドクロスを狙っている形に見えますが、NYSE市場の騰落レシオ(Bredth Indicator)を見ると8月のラリー相場のように過熱感はなく、足元の相場の停滞はこの先の値幅調整を示唆しているというよりも、日柄の調整のように見えます。イベント通過で上抜けするならば、年内はS&P500は52週線の4140pt、日経平均は8月高値29222円が意識されます。
ダウンサイドリスクとしては、2023年から米国企業の自社株に課税が課せられるようなることが相場の不安定要因となりそうです。また、日本市場では、個人投資家に人気のあってレバレッジ系ETFの信用証拠金が60%に引き上げられるとめ、これまでBOX相場での逆張りの主体であった個人投資家の売買動向が弱まることで、日経平均はボラティリティが上昇するのではないかと思われます。
債券相場は超長期債が上昇。7日の米長期金利が大幅低下した流れを受けて、海外金利動向に影響を受けやすい超長期ゾーンを中心に買われた。国債償還を控えた投資家の需要が強まっているとの見方。この日の5年国債入札は無難に通過するも日銀の政策修正観測が重石となり相対的に高い金利水準ながら需要は限られたようだ。先物相場は、限月交代に絡む需給中心の動きで、限月間スプレッドが乱高下した。
【メモ】
☆5年債入札(154回リオープン,CPN0.1%)落札結果
最低落札価格99円88銭(0.125%)、平均落札価格99.円90銭(0.121%)、応札倍率3.58倍(前回3.31倍)。(事前予想価格99円88銭)
☆国債買入(固定利回り方式,366~368回) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,357、358回) 落札金額0億円。
債券相場は超長期債を中心に上昇。前日に米長期金利が低下した流れを引き継ぎ買いが優勢だった。日銀の指し値オペに加え、定例の国債買い入れが相場を支えた。一方、明日の5年債入札を控え、中期債は日銀の政策修正観測に対する警戒感からポジション調整の売りが強まったようだ。
【メモ】
☆日銀定例買入オペ1年以下1500億円、1-3年4750億円、5-10年5500億円、10-25年2500億円(定例オペ)。応札倍率は、それぞれ2.52、3.81、1.41倍。
☆国債買入(固定利回り方式,366~368回) 落札金額0億円 / 国債買入(固定利回り方式,356、357回) 落札金額0億円。