JGBトレーディングフロア(2021年7月21日)

債券相場は超長期債を中心に下落。昨日の米長期金利が一時、1.126%に低下した流れで先物夜間取引では、152円62銭をつけたが、その後の米長期金利が反発して引けたため、国内債も高値警戒感から売りが先行、先物も152円43銭で寄り付いた後は上値が抑えられる展開となった。終盤は、明日からの4連休を控え、積極的な売買は控えられた。

【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、1-3年4500億円、3-5年4500億円、5-10年 4250億円、物価連動債600億円(金額は事前通知通り)。応札倍率はそれぞれ2.38、2.63、3.07、3.19倍。

☆日銀雨宮副総裁会見要旨(新潟県金融経済懇談会):出所Bloomberg
(追加金融緩和が必要になった際の具体的措置について)」「状況と必要性に応じて検討していく」
(新型コロナウイルス感染症の影響が続く中で日本経済は)「短期的には下方リスクを重くみるべきだ」
(経済ショックの大きい時期は)「政府と中央銀行が協調しながら対応することは当然、重要だ」
(来年以降はワクチン接種の進ちょく次第で景気は)「予想以上に強まる可能性がある」
(コロナ対応オペが期限を控えるも、付利制度と個別の資金供給制度は)「別な政策としてやっており、両方をセットにする考え方はとっていない」
気候変動対応を支援するための資金供給(気候変動対応オペ)の導入など金融政策で対応する領域が拡大していることに関して「中央銀行のマンデート(使命)と整合的であり、できるだけ個別の資源配分に介入しないことが原則」
「具体的な政策対応は時代によって変わりうる」

【来週のスケジュール】
7/26
<国内予定>
日銀新型コロナ感染症対応の金融支援特別オペ / 営業毎旬報告 / 全国百貨店売上高(6月)
<国内決算>
中外薬(4519) / 日東電工(6988) / コエテクH(3635)ほか
<海外予定>
【米国】イラク首相,米大統領と会談(ワシントン) / 米新築住宅販売件数(6月)
【欧州】非公式EU財務相会合(ビデオ会議) ./ 独IFO企業景況感指数 (7月)
<海外決算>
ロッキード / LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン / テスラほか

7/27
<国内予定>
黒田日銀総裁講演(日本記者クラブ主催) / 40年債入札 / 日銀CP買い入れオペ / 企業向けサービス価格指数(6月)
<国内決算>
信越化(4063) / シマノ(7309) ほか
<海外予定>
【米国】FOMC / 耐久財受注(6月) / 主要20都市住宅価格指数(5月) / FHFA住宅価格指数(5月) /消費者信頼感指数(7月)
【欧州】IMF世界経済見通し最新版 / ユーロ圏マネーサプライ(6月)
【その他】中国工業利益(6月)
<海外決算>
UPS / 3M / GE / スターバックス / アドバンスト・マイクロ・デバイシズ / アップル / アルファベット / マイクロソフトほか

7/28
<国内予定>
日銀国債買いオペ(3-5,5-10年) / 日銀金融政策決定会合における主な意見(7月15・16日分) / 景気先行指数(5月)
<国内決算>
日本取引所(8697) / 東ガス(9531) / TDK(6762) / キヤノン(7751) / アドテスト(6857) /日産自(7201) ほか
<海外予定>
【米国】FOMC声明発表,議長会見 / 米卸売在庫(6月)
【欧州】******
【その他】ペルー大統領にペドロ・カスティジョ氏が就任 / 豪CPI(4-6月)
<海外決算>
BASF / バークレイズ / リオ・ティント / ファイザー / ボーイング / マクドナル / フォード / フェイスブック / ドイツ銀行ほか

7/29
<国内予定>
2年債入札
<国内決算>
サイバーA(4751) / ファナック(6954) / NRI(4307) / 大和証G(8601) / 村田製(6981) /京セラ(6971) / 大日本住友(4506) / 大ガス(9532) / パナソニック(6752) / オリランド(4661) / キーエンス(6861) / SBIHD(8473) ほか
<海外予定>
【米国】GDP(2Q) / 中古住宅販売成約指数(6月)
【欧州】ユーロ圏景況感指数(7月) / ユーロ圏消費者信頼感指数(7月) / 独失業率(7月) / 独CPI (7月)
【その他】
<海外決算>
ネスレ / ロイヤル・ダッチ・シェル / アストラゼネカ / フォルクスワーゲン / エアバス / ロイズ・バンキング・グループ / アマゾン / クレディ・スイス / サムスン電子ほか

7/30
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀金融政策決定会合議事録(2011年1-6月開催分)
完全失業率(6月) / 鉱工業生産(6月) / 小売売上高(6月) / 百貨店・スーパー売上高(6月) / 住宅着工件数 (6月)
<国内決算>
デンソー(6902) / 小野薬 (4528) / JT (2914) / コマツ (6301) / JR西日本(9021) / JR東日本(9020) /野村HD(8604) / 三井住友F(8316) / みずほFG(8411) / 関西電(9503) / ANAHD(9202) / 武田薬(4502) / マツダ(7261) ほか
<海外予定>
【米国】米雇用コスト指数(2Q) / 米個人支出(6月) / ミシガン大学消費者マインド指数(7月)
【欧州】ユーロ圏GDP(2Q) / ユーロ圏CPI(7月) / ユーロ圏失業率(6月) / 独GDP(2Q)
【その他】台湾GDP(2Q) / 香港GDP(2Q)
<海外決算>
BNPパリバ / キャタピラー / エクソンモービル / P&G / シェブロンほか


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2021年7月20日)

債券相場は上昇。長期金利は半年ぶりの水準に低下した。欧米市場で新型コロナウイルス感染再拡大の懸念からリスク回避の動きが強まり、米長期金利も大幅低下したことで、国内債も買い圧力が掛かった。また海外投資家の資金が日本国債に大量に流入しているとの観測も相場上昇を促した。

【メモ】
☆流動性供給入札(338回、残存期間5年超15.5年以下)
最大利回り格差は-0.011%、平均利回格差は-0.012%、応札倍率3.19倍(前回4.42倍)


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JGBトレーディングフロア(2021年7月19日)

債券相場は長期債を中心に上昇。米長期金利が時間外取引で低下したことで国内債券も買いが入った。金余りを背景とした債券需要の強さは続いているものの、まだ10年債のゼロ%を下回る水準を試す動きにはつながらず、その結果、先物も上値が抑えられているようだ。

【今週のスケジュール】
7/19
<国内予定>
国庫短期証券(1年)入札 / 日銀,社債買い入れオペ(3-5年) / 首都圏新築分譲マンション(6月) / 月例経済報告(7月)
<海外予定>
【米国】ヨルダン国王,米大統領と会談 / 米NAHB住宅市場指数(7月)
【欧州】*****
<海外決算>
IBM

7/20
<国内予定>
国庫短期証券(6カ月)入札 / 流動性供給入札(残存期間5年超15.5年以下) / 全国CPI (6月)
<国内決算>
ディスコ(6146)
<海外予定>
【米国】米住宅着工件数(6月) / ジェフ・ベゾス氏のブルーオリジン,初の有人宇宙船打ち上げ
【欧州】*****
<海外決算>
ネットフリックス / UBSグループ / ボルボ

7/21
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀国債買いオペ(1-10年) /日銀金融政策決定会合議事要旨(6月17-18日分)貿易収支(6月) / スーパーマーケット売上高(6月) / 工作機械受注(6月)
<国内決算>
オービック(4684) / 日電産(6594)
<海外予定>
【米国】*****
【欧州】*****
<海外決算>
J&J / コカ・コーラ / TI / ベライゾン / ダイムラー / ノバルティス / SAP

7/22
<国内予定>
祝日(海の日)
<海外予定>
【米国】中古住宅販売件数(6月) / 景気先行指標総合指数(6月)
【欧州】ECB政策金利発表,ラガルド総裁会見 / ユーロ圏消費者信頼感指数(7月) / G20環境相会合
<海外決算>AT&T / ブラック ストーン・グループ / バイオジェン / インテル / スナップ / ツイッター / ロシュ

7/23
<国内予定>
祝日(スポーツの日) / 第32回夏季五輪開会
<海外予定>
【米国】*****
【欧州】ECB専門家予測調査 / マークイット米製造業・総合・サービス業PMI(7月) / ユーロ圏製造業・総合・サービス業PMI(7月)
<海外決算>
アメックス


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光世証券株式会社
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ウィークリーレポート(2021年7月16日)

7月の第3週の株式市場は、日経平均は+0.22%、NYダウは▲0.52%とまちまちの展開となりました。
金曜日には日銀政策決定会合が開かれ、グリーンボンドへの投資や気候変動門田への取り組みなどが発表されましたが、マーケットにはノーインパクト、夏枯れの様相が強くなってきました。

来週は祝日移動により木金が休場となり、週末にはいよいよオリンピックが始まります。
2000年以降のオリンピック期間前後のデータを確認すると、オリンピック中は出来高が直前30日平均=100に対して94.10%と6%ちょっと減少、ボラティリティは直前30日平均が年率換算で21.34%に対して開催中は16.89%と激減となっています。データには2000年ITバブル崩壊、2008年リーマンショック前夜と年間を通じてボラタイルな年も入っていますが、それでもこのボラティリティの下がり具合から、いかに閑散となるか窺い知れます。
動かないマーケットに張り付いて空回りしても損ですのですので、オリンピック終わるまで、休むも相場ということで、オリンピック終了/ジャクソンホール前まで思い切って休むののも吉かと思われます。

とはいうものの、個別では7月下旬から第1四半期の決算シーズンが始まります。
注目は堅調なコンテナ運賃を背景に業績予想を上方修正し過去最高益を見込んでいる海運大手です。
過去最高益予想ながらも配当予想は非常に控えめで市場予想と会社予想が大きく乖離している状態です。
日本郵船はQ1決算時に配当予想の公表を予定しており、大幅増額か否かで大きく動きそうです。

商船三井:07/30決算発表、会社予想1株利益1760円、会社予想配当150円、市場予想303.20円
日本郵船:08/04決算発表、会社予想1株利益2070円、会社予想配当200円、市場予想390.60円


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JGBトレーディングフロア(2021年7月16日)

債券相場は長期債を中心に下落。FRBパウエル議長は前日の下院に続き上院での議会証言でもハト派的な発言を行い、米長期金利は低下、国内債券市場も朝方は買いが先行したが、新発10年債利回りがゼロ%に近づいたことで高値警戒感から売りが優勢となった。またその米長期金利は時間外取引で上昇したことも相場の重しになった。

なお、この日の日銀政策決定会合では、政策方針は現状維持とされ、市場への影響は限定的だった。

【メモ】
<日銀会合内容;引用元Bloomberg>
・金融政策運営は現行の長短金利操作付き量的・質的金融緩和の維持を決定
・展望リポートでは、21年度の実質国内総生産(GDP)見通しを前年度比3.8%に下方修正する一方、22年度は同2.7%に引き上げ
・消費者物価(除く生鮮食品)見通しは0.6%に上方修正
・金融機関の気候変動対応投融資を支援する新たな資金供給制度(気候変動対応オペ)の骨子案を公表
・当座預金への付利はゼロ%で、適用貸付期間は原則1年-回数制限を設けず借り換えが可能


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