先週末の米中首脳会談で貿易協議の再開と追加関税の先送りが決まったことや、米朝会談による非核化協議の再開などでリスク選好のムードから、債券は長めのゾーン中心に売られる展開。日銀が7月の国債買いオペ方針で中期債増額、長期債減額の方針としたことから、イールドカーブはスティープ化した。
【メモ】
日銀短観(6月調査) :大企業製造業DIはプラス7(市場予想+9)、大企業非製造業プラス23(同+20)
先週末の米中首脳会談で貿易協議の再開と追加関税の先送りが決まったことや、米朝会談による非核化協議の再開などでリスク選好のムードから、債券は長めのゾーン中心に売られる展開。日銀が7月の国債買いオペ方針で中期債増額、長期債減額の方針としたことから、イールドカーブはスティープ化した。
【メモ】
日銀短観(6月調査) :大企業製造業DIはプラス7(市場予想+9)、大企業非製造業プラス23(同+20)
6月最終週は、NYダウは前週比▲0.45%と小幅反落、対して日経平均は+0.08%の小幅上昇と、前週とは逆の動きとなりました。セクター別でみると日本市場ではこれまで冴えなかった海運株が4.25%と最も上昇しており、G20(米中首脳会談)と月末を前にしたリターンリバーサル/ショートカバーの動きとなりました。
6/29(土)に開催された米中首脳会議では、米中が貿易協議を再開、米国からの追加的な関税を一時休戦、米国企業のファーウェイへ製品販売を一部認めると、トランプ大統領が譲歩したような内容が発表されました。
(Bloomberg) 米中首脳、貿易戦争の新たな休戦で合意-米は追加関税を見送りhttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-29/PTUFF3T0AFB501
ゴールデンウイーク明け以降、対立をエスカレートさせていた両国が一時休戦し再び話し合うということで週明けのマーケットにはポジティブに反映され内容です。需給面では、裁定残高は買い3963億円と前週比1462億円の減少、売り残は7266億円300億円増加し、売り残高の逆転が強まっており、これも週明けの相場上昇を後押しする格好になります。
ただし、7月第一週は、日経平均やTOPIXに連動するETFの分配金捻出のための売りが発生するため、日本株は上値を抑えられる格好となりやすく、引き続きダウ先物など海外指数がより堅調に推移しそうです。
図A. G20前後の日経平均(開催日初日=1で基準化)
債券相場は上昇。前日の米長期金利低下の流れを引き継いだ。特にこの日の長期と超長期ゾーン対象の日銀オペ良好な需給が示され、午後からは底堅さが増した。
【メモ】
☆本日の日銀買入オペは、5-10年4800憶円、10-25年2000憶円、25年超400憶円(金額据置き)。応札倍率は、2.19倍、2.53倍、4.54倍。
☆日銀7月の買いオペ方針 1-3年ゾーン上限を500憶円拡大、10-25年ゾーン上限を500憶円縮小、3-5年ゾーン上限、下限共に500憶円拡大した。
【来週のスケジュール】
7/1 | 日銀短観 / 路線価(2019年分) |
【米】ISM製造業総合景況指数(6月) / クラリダFRB副議長講演 / 【欧】OPEC総会 / ユーロ圏製造業PMI(6月) / 【中】夏季ダボス会議(中国大連) / 中国財新製造業PMI(6月)【他】香港返還記念日の祝日で休場,民主派デモの計画 | |
7/2 | 10年債入札 |
【米】ニューヨーク連銀総裁講演 /クリーブランド連銀総裁講演 /【欧】欧州議会,選挙後初の本会議 / ユーロ圏PPI(5月) /【豪】RBA政策金利発表 | |
7/3 | 布野日銀審議委員講演(広島市) / マークイット日本PMI(6月) |
【米】株式,債券市場短縮取引(米独立記念日の前日) / ADP雇用統計(6月) / 貿易収支(5月) / ISM非製造業総合景況指数(6月) /【欧】ユーロ圏総合PMI(6月) /【中】財新コンポジットPMI(6月) | |
7/4 | 参院選公示 / 30年債入札 |
【米】株式,債券市場休場(米独立記念日) /【欧】ユーロ圏小売売上高(5月) | |
7/5 | 年金積立金運用実績(18年度) / 国庫短期証券(3カ月)入札 / 家計調査(5月) / 景気動向指数(5月) |
【米】雇用統計(6月) /【欧】独製造業受注(5月) |