8/23に米中制裁(報復)関税第2弾というイベントがありましたが、週間を通じNYダウ+0.47%、上海総合指数+2.27%、日経平均+1.49%と株高となりました。
~8/17の週の投資部門別売買動向では海外投資家は6961億円の売り越しと3週連続日本株を売っています。ただし、この期間中、欧州系証券会社の先物手口は12314枚の売りの一方、米系証券会社は148枚の小幅買い越しとなっており、海外投資家といってもその中は一枚岩ではありません。~8/24の週では米系7305枚の買い越しとなっており、弱気な欧州系とは対照的にリスクオンの動きを強めています。季節性としては9月以降の日本株は年末まで上昇しやすい傾向があり、今年度は企業業績も良好ということもあり年末に向けて強気で望みたいところです。
リスク材料としては、今年2月と同様に米国債券市場があげられます。
(Bloomberg)ガンドラック氏が警告、トレーダーらにショートスクイーズの痛みも
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-08-20/PDQLVH6S972E01
米国市場では債券先物でのショートポジションの残高が過去最高を記録しており、上の記事で指摘されているように大きな買い戻しが発生する可能性があります。債券市場のショートと同様に、通貨先物市場でのドルロングポジションも大きく、逆流が発生した場合には米国金利低下と投機筋円売りポジションの買戻しで急激な円高となり、企業業績への悪影響が懸念されます。