デイリーコメント(2016年9月13日)

20160913

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比+5.14ポイントの943.75ポイントで一日の取引を終えました。上昇銘柄数は127(57%)、下落銘柄数は78(35%)、変わらずは16(7%)、騰落レシオ(25日)は104.99、売買代金は796億円と前日比で162億円減少しました。

指数上昇寄与度上位銘柄はファーマフーズ(2929)、エニグモ(3665)、FFRI(3692)、下落寄与度上位銘柄はミクシィ(2121)、ジーエヌアイグループ(2160)、そーせい(4565)、売買代金上位銘柄はそーせい、モバイルファクトリー(3912)、アークン(3927)となりました。

ファーマフーズは昨日発表した2016年7月期の業績予想の引き上げが好感され、エニグモは、ソーシャルショッピングサイトBUYMAの会員数が円高も追い風となり、大きく増加していることが好感され上昇しました。その他、久しぶりにセキュリティ関連銘柄が物色されFFRI、アークンが上昇しました。

ミクシィはクレディスイス証券が目標株価を従来の4,900円から4,200円に引き下げたことから弱含みました。

マザーズ先物

マザーズ先物は前日比4.5ポイント高の929ポイントで取引を終えました。出来高は125枚と低調、前日の建玉は2,726枚となっています。

株式市場概況

TOPIXは前日比-0.01%の1322.99ポイントで取引を終えました。前日の米国株は反発していたものの、為替が円高に動いたため、日本株を積極的に買う動きは見られませんでした。

前週末大きく下落していた米国株は、FRBのブレイナード理事の講演がハト派的な内容だったことから、S&P500指数は1.5%ほど上昇する一方、為替市場では円高ドル安となり、ドル円は1ドル102円後半から101円後半に動きました。ちなみに、9月20日、21日のFOMC前のFRB高官の講演はこの日が最後となります。

中国の経済指標は鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資共に予想を上回る値となりました。7月の指標は悪く、景気の後退が心配されましたが、持ち直す兆候が見られます。

セクター別では医薬品(前日比+1.39%)、ゴム(+1.03%)、食料品(+0.94)が強い一方、保険(-2.23%)、海運(-1.8%)、銀行(-1.69%)が弱含みました。スタイルインデックスではREIT(+1.1%)、マザーズ(+0.55%)、日経平均(+0.34)が上昇し、TOPIXバリュー(-0.32%)、コア30(-0.23%)、ラージ70(-0.12%)が下落しました。

市場の流れ的にはここ最近強かった大型株が売られる一方で、ディフェンシブや小型に資金が流入する形となっています。

注目のニュース

米国の原油会社やガス会社の破たん件数が昨年の2倍となり、米国企業のデフォルト件数が2009年以来の高水準となっているというニュースがブルームバーグにありました。昨年の債権の回収率は21%と、過去数十年の59%を大きく下回る水準となっているようです。米国企業は破たんが早期に行われそのため回収率が高く、回復も早いというのがこれまでの常識でしたが、低金利のため運用難となった資金が高利回り債にも回り、経営が継続できた分、破たんのダメージが大きくなっているようです。9月7日のデイリーコメントでは米国の農地の急落というニュースを採り上げましたが、米国経済の状況は完全には程遠い状況です。このような一面を見ると利上げは難しく感じられます。

相次ぐ米石油・ガス会社の破綻、銀行の債権回収率は「壊滅的」水準

本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2016年9月13日)

(10:30)
20年債(158回)入札条件発表。
表面利率は157回から0.3%引上げ0.5%。
発行日9/20
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/offer20160913.htm

(12:45)
20年債落札結果
最低落札価格101.05円(利回り0.442%)で事前予想(Bloomberg 100.90円)を上回り、無難な結果となった。市場も動意づかず。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/resul20160913.htm

(17:30)
入札イベントの中、全般落ち着いた動きに終始。来週の日銀会合に向けてひとまずイールドカーブのスティープ化(買い入れオペの弾力化観測)はおおよそ織り込んだと見る。
10_vs_20_spread_160913

引け後の国債利回り
160913yield


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金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

デイリーコメント(2016年9月12日)

20160912

マザーズ市場概況

東証マザーズ指数は前日比-30.11ポイントの938.61ポイントで取引を終えました。上昇銘柄数は50(23%)、下落銘柄数は165(75%)、変わらずが6(3%)、売買代金概算は958億と前日比+71億円、マザーズ市場の騰落レシオは100.4となりました。米国株が久しぶりに一日で2%を超える下落となったことから、日本株は全体的に弱く取引を開始しました。寄り後、マザーズ指数は下げ幅を縮める場面もありましたが、10時過ぎから下げがきつくなりました。

指数下落寄与度上位銘柄はそーせい(4565)、CYBERDYNE(7779)、ジグソー(3914)、指数上昇寄与度上位銘柄はフルスピード(2159)、SHIFT(3697)、インベスターズクラウド(1435)、売買代金上位はそーせい、イーガーディアン(6050)、モブキャスト(3664)でした。

フルスピードは9日引け後に発表した1Q決算が好感されました。SHIFTは9日に15日から行われる東京ゲームショウに初参加することを発表し上昇しました。

 

マザーズ先物概況

マザーズ先物は前日比25ポイント安の924.5ポイントで取引を終えました。出来高は366枚、昨日時点の建玉は2,795枚となっています。

 

株式市場概況

TOPIXは前日比1.54%安の1323.1ポイントで取引を終えました。9日の米国株市場でS&P500指数が2%を上回る下落となり、久しぶりに大きめの下落となったことが嫌気されました。スタイルインデックスを見ると、マザーズ指数は別にして、TOPIXコア30、ラージ70の大型株の下げが大きい反面、TOPIXスモール、東証2部指数、ジャスダック指数などの小型株の下落は小幅にとどまる、ここ最近の流れとは逆の小型有利の展開に戻りそうな動きが見られました。来週の日銀政策決定会合、FOMCを控え、小型株への資金の流入が継続するか注目されます。

 

雑感

他に目立っていたここ最近の株式投資のトレンドとして、低いボラティリティで高い収益を目指す、もしくは、債券の代替として株式に投資するためにボラティリティの低いセクターに投資するというような動きがありました。資金が流入する前、そして最中はそのような投資手法は有効に見えますが、資金の流入が終わってしまうと、価格が高くなってしまい価格が急落するとともに、元来低かったボラティリティが高くなるということが起こってしまいます。以下の記事では9日の米国市場の下落で、ローボラティリティETFの下げが大きかったことに触れられています。有効であるファクターはみんなが気付くまでは有効ですが、みんなが保有してしまうと有効性が失われる、そのような良い例なのかもしれません。

米国株急落、ローボラティリティETFも容赦せず-金利動向影響も

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JGBトレーディングフロア(2016年9月12日)

(10:30)

日銀買いオペ通知 5-10年など

http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of160912.htm

(12:00)

落札結果

http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba160912.htm

5-10年以下の落札結果は実勢よりやや強めのレートとなった。

(17:15)

債券市場は、短中期債と超長期債が全く逆の動きでイールドカーブは、ツイストスティープニング。20年入札を明日に控え、超長期債甘く、一方で中期債は緩和政策の継続を見込んだ動きで利回り低下。先物も日中の取引値幅が高安45銭と長短期債両方の影響を受けた。

20160912-jgb

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マザーズ指数先物初の限月交代前の動き

本日9月9日はSQでした。7月に上場したマザーズ先物は初のSQとなり動きがどうなるか注目されていました。SQ値はそれほど大きく動きませんでしたが、9月限から12月限に乗り換える動きで大きな動きがありました。

9月限と12月限の理論的なスプレッドは2ポイントに満たないものでした。しかし、実際の市場でのスプレッドは-17ポイント程まで拡大しました(下のチャートを参照ください)。

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元々、9月限でも先物の逆ザヤが大きくなっていた傾向を鑑みると、先物を売りヘッジに使う向きが多く、買いに使う人が少ないため、このような動きになったのだと想定されます。

そしてSQ通過後の12月限ですが、本日は現物価格から18ポイントほど下方乖離して推移しています。マザーズ指数のETFを買おうと考えておられる方は先物を購入されると、2%弱割安でマザーズ指数を購入することが出来ます。

 

下はマザーズ先物の9月限と12月限の出来高、建玉です(引け値は実際の価格でなく、理論価格に修正されているため、載せていません)。マザーズ先物のロールの動きは9月に入り始まり、SQ週の火曜日、水曜日で多くが行われたことが分かります。

 

マザーズ先物9月限、12月限の出来高と建玉

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