JGBトレーディングフロア(2023年12月19日)

債券相場は上昇。お昼に発表された日銀決定会合で政策の「現状維持」が伝えられ、フォワードガイダンスの修正もなかったことで買いが優勢となった。超長期債が相対的に強く、不調だった今月の新発債入札直前の水準を20年債、30年債ともに上回った。引け後の植田総裁会見を控えて先物は取引終盤に上昇幅を縮めたが、その会見での発言内容が、ハト派的(先行きの見通しに対して慎重な姿勢)であったことから時間外取引ではさらに上昇、一時146円88銭(18:30)と日中取引終値から60銭超の上昇となった。米国の利下げ観測による米金利低下に連動する買い圧力とマイナス金利解除観測で国内長期金利の先高観による売り圧力とがこれまで相殺する形となっていたために、日銀結果を受けて、しばらくは欧米金利の動きも低下方向にはより強く反応しそうだ。

【植田日銀総裁主な発言】

<物価動向や政策判断について>
基調的な物価上昇率、2%に向け上昇する確度高まっている。 / 物価安定目標を十分な確度を持って見通せる段階にない。 / 今後の賃金動向やデータへの波及などヒアリングを重視。 / 単一のデータで決めるわけではない、総合判断。

<「チャレンジング」発言について>
仕事の取り組み姿勢一般に対するもの。就任2年目にかかるところなので気を引き締めてという意味。 / 金融政策については粘り強く金融緩和を継続する。

<FRB利下げの影響について>
FRB利下げ局面に入れば、為替含め日本経済にいろいろ影響。 / FRBが動きそうだからといって焦って政策変更する考えはとらない。 / 全体が日本経済に与える影響を考慮して政策運営。

<出口戦略について>
確度の高い姿を示すことが現在では困難。 / 一般論として、出口に伴うサプライズ避けられない。 / 常日頃考えている-見通せる状況になれば適宜発信。 / 政策手段の順序とスピード、発信できる状態にない。

<来年1月会合の判断について>
新しいデータは入ってくるがそんなに多くない。 / 支店長会議もあり、地方含めた情報を吸い上げることもできる。
(出所:Bloomberg)


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金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2023年12月18日)

債券相場は上昇。日銀政策決定会合結果を明日に控える中、先週末に売られた反動による買戻しや、この日の日銀の国債買い入れオペで需要の強さが示されたことも材料視された。もっとも市場では、これまでの買入れによって国債の品薄感が指摘されており、今後も、買入れの減額は相場水準によるものの、常に意識されることになりそうとの見方。

【メモ】
☆日銀買入オペ1-3年3750億円、3-5年4500億円、5-10年5250億円、10-25年1500億円。
応札倍率は、1.78、2.30、1.64、3.28倍。


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JGBトレーディングフロア(2023年12月15日)

債券相場は下落。ここもと欧米金利に歩調を合わせて低下していた長期金利は再び0.7%台に乗せた。週明けの日銀金融政策決定会合を前に政策修正への警戒感が続いたことや、米長期金利が時間外取引で低下一服からやや上昇していることも重しになった。市場では、マイナス金利解除は年明け以降とみる向きが多いものの、会合後の総裁会見でそれらを示唆する発言があることも想定され、流石にこのタイミングでは上値は追いにくいとの声も聞かれた。

【メモ】
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JGBトレーディングフロア(2023年12月14日)

債券相場は超長期債を中心に上昇。米FOMCを受けて米長期金利が大きく低下したことで国内債も買いが先行したが、買い一巡後は、この日の20年債入札に向けての警戒モードとなり上げ幅を縮めた。午後に発表された落札結果は予想以上に不調となり、先物は一時、前日終値を下回ったが、超長期債への影響は限定的だったことで再び切り返した。一方2年、5年など中期債は下落。来週の日銀政策決定会合を前にマイナス金利解除を軸とした金融政策の修正を警戒する動きが強まっているとの見方。

【メモ】
☆☆20年債入札(186回、CPN1.5%)落札結果
最低落札価格100円50銭(1.467%)、平均落札価格101円32銭(1.414%)、
応札倍率2.58倍(前回3.54倍)、(事前予想価格101円55銭)


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JGBトレーディングフロア(2023年12月13日)

債券相場は上昇。米長期金利低下を受けて高く始まった後、明日の20年債入札を控えて高値警戒感からもみ合いが続いたが、この日の日銀の国債買い入れオペは減額もなく無難に通過したことで、午後から再び買い圧力が強まった。
先物の12月限が最終日を迎えて流動性が乏しい中、買戻しの動きがスプレッド取引を通じて過敏に反応したことも影響したようだ。

【メモ】
☆日銀買入オペ1年以下1500億円、1-3年3750億円、5-10年5250億円、25年超750億円。
応札倍率は、1.65、2.88、2.35、2.81倍。


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