株式市場概況
日本株は6月に入り急上昇し、日経平均株価は2015年12月以来6か月ぶりに2万円台の大台に乗せました。TOPIX指数は前週末比+2.73%の1612.2ポイント、日経平均株価は+2.49%の20,177円で取引を終えました。
6月に入り株価の上昇の勢いが増したのは、日本の経済指標が予想以上に好調であることや、先の企業の決算数値が良好であったこと、例年は5月くらいから株価が下がるアノマリーがあることから、買いに備えていた資金が、株価が下がらなかったことから買いを急いだということから一気に強含んだのだと見られます。
セクター別では全セクターが上昇し、値上がり率上位にはガラス土石、保険、機械が入りました。値上がり率が小さかったのは医薬品、水産農林、鉱業などが入りました。スタイルインデックスはミッド400、TOPIXバリュー、TOPIXラージ70の上昇が大きくなりました。
日本の経済指標では小売売上高(4月・前月比)が+1.4%と予想に反して消費が伸びていること、法人企業統計調査(1Q)で設備投資(前年比)が+4.5%、企業収益が+26.6%と良好な値となったことが好感されました。
今後の見通し
米国株と比較して弱いと言われていた日本株ですが、経済指標の好転と共に2万円台の大台を回復しました。今晩発表される米国の雇用統計が良好な値となればもう一伸びあるかも知れません。
来週は8日木曜日に多くのイベントが重なります。中国の貿易収支(5月)、ECB理事会、英国の総選挙、米国では上院情報特別委員会でコミー前FRB長官の証言が予定されます。また翌9日は先物オプションのSQが重なります。このようにイベント盛り沢山の一週間を前に堅調な株価ですが、これらのイベントがどのように影響するのかが、今後の株価の方向性に大きな影響を及ぼしそうです。
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