株式市場概況
前日の米国株は、トランプ政権が出した減税案の具体性の乏しさに、若干失望売りが出る展開となりました。日本株も直近の上昇から利食い売りが見られる展開となり、TOPIX指数は前日比-0.74ポイント(-0.05%)の1,536ポイント、日経平均株価は-37.56円(-0.19%)の19,251円で取引を終えました。
本日、昨日と行われた日銀政策決定会合では予想通り政策の変更はありませんでした。足元の景気判断が「緩やかな拡大に転じつつある」と9年ぶりに上方修正されました。一方で、物価の見通しは依然として弱いとの判断でした。
セクター別指数は上昇が13、下落が20となりました。上昇率が大きかったのは水産農林、繊維、金属、下落率が大きかったのは電気ガス、証券・商品、医薬品でした。スタイルインデックスでは2日連続でマザーズ指数の上昇率が大きくなるなど、小型株の上昇が目立ちました。日経VIは本日も低下し3月17日以来の14%台となりました。
市場で注目されたトランプ政権の税制案は1ページのリストでした。レーガン政権下の税制案は500ページほどあったようです。財源や減税期間など何もなく、実行できるのかどうか不安になる内容だったようです。また、米政府閉鎖を回避する協議が大詰めとなっており(債務上限による影響)、市場の注目はこちらに移っています。トランプ政権は混乱気味ですが、米国企業の決算はアナリスト予想を大きく上回るものが目立っており、株価の強い動きは継続されるかも知れません。日本企業の決算発表は若干円が高くなっていることもあり、ネガティブな内容が目立つように見えます。しかし、日銀の景気判断も引き上げられたこともあるので、先行きに注目したいところです。
マザーズ市場概況
マザーズ指数は前日比12.30ポイントの1033.3ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は166(74.1%)、下落銘柄数は49(21.9%)、変わらずは9(4.0%)、売買代金は前日比30億円の1387億円と前日比で増加しました。
上昇寄与度上位銘柄はミクシィ(2121、前日比120、終値6,020)、CYBERDYNE(7779、前日比33、終値1,578)、アカツキ(3932、前日比360、終値5,900)、下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比-50、終値11,460)、サンバイオ(4592、前日比-31、終値1,213)、ACCESS(4813、前日比-14、終値828)となりました。売買代金上位銘柄はアカツキ、ミクシィ、マイネット(3928、前日比55、終値3,295)でした。
マザーズ先物は前日比16ポイントの1022ポイントで一日の取引を終えました。出来高は260枚でした。
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