ウィークリーレポート(2025年1月24日)

1月第3週の株式市場は、日経平均+3.85%と大幅反発、NYダウは+2.15%と続伸、また、ユーロストックス50も+3.75%と上昇しました。
就任式を迎えたトランプ大統領の関税が想定よりも低く、インフレ懸念がやや後退したことから債券高(金利低下)/株高となりました。

日銀の反応、会合前は前日比で一時320円高と株高となっていましたが、発表後は債券安、株安、円高の動きとなり、前日比26円安と下落して終わりました。ETFの処分については「もう少し時間をいただきたい」とし将来的な処分の可能性は残しながらも時期については回答しませんでした。また、利上げの最終到着点に関して、中立金利は1.0-2.5%に分布と広めのレンジで答えており、最低でもあと2回(25bp×2)の利上げが予想されますが、OIS金利での予想は、2025年中は1回の利上げ予想にとどまっています。
足元のインフレについてはコストプッシュ要因が大きいと述べていたものの、春闘での賃上げによっては利上げペースが加速することも考えられ、方向性としてはタカ派よりになっていく可能性の方が大きいと思われます。

週明けは1/30にFOMCが開催されます。FF金利先物から計算される予想金利は据え置きとなっており、パウエル議長の会見に注目が集まります。ここもとの状況を振り返ると、市場予想よりも弱かった12月コアCPIにより政策金利引き下げ期待が高まっている一方で、トランプ関税による将来的なインフレ加速懸念が長期金利を高止まりさせていました。それが、想定よりも穏やかな関税率により長期金利も下がってきており、この流れを踏襲するならば会見もハト寄りになると思われます。
利下げを先取りするユーフォリアマーケットへ戻るとすると、アップサイドに賭けるのがよさそうです。NYダウ買い/日経売りなど面白いかもしれません。


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