2017年の大発会は大幅高で取引スタート(2017年1月4日)

株式市場概況

大発会のTOPIXは前年末比+35.87ポイント(+2.36%)の1554.48ポイントと、引け値ベースでの昨年来高値を更新して取引を終えました。中国や米国の製造業指数が伸びを示したことが好感され、株式への資金流入が見られました。

セクター別では全セクターが上昇し、上昇率上位に海運、鉄鋼とトランポノミクス期待で買われた銘柄が再び入り、1月20日のトランプ氏大統領就任を前に、インフラ投資関連銘柄を買う動きも見られました。海運の買い要因には年末のコンテナ・スポット運賃が高くなったことが挙げられます。上昇下位にはサービス、医薬品、食料品と内需ディフェンシブが並びました。

スタイルインデックスではTOPIXバリューが上昇率トップとなり、大型株の上昇も目立ちました。一方で、REITは金利上昇懸念から若干下落し、小型株の上昇率が小さくなりました。

1月の注目イベント

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比12.41ポイントの955.09ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は152(69.7%)、下落銘柄数は61(28.0%)、変わらずは5(2.3%)、騰落レシオ(25日)は99.31、売買代金は前日比233億円の925億円と大きく増加しました。市場活況のバロメーターとなる売買代金1,000億円に届くかに注目が集まります。

上昇寄与度上位銘柄はそーせいグループ(4565、前日比270円、終値13720円)、ミクシィ(2121、前日比80円、終値4350円)、ジーエヌアイグループ(2160、前日比25円、終値243円)となり、下落寄与度上位銘柄はフリークアウト・ホールディン(6094、前日比-135円、終値3275円)、ヘリオス(4593、前日比-45円、終値2123円)、エニグモ(3665、前日比-39円、終値1402円)、売買代金上位はマイネット(3928、前日比254円、終値2929円)、メタップス(6172、前日比355円、終値4405円)、そーせいグループとなりました。

マザーズ先物は前日比11.5ポイントの950.5ポイントで一日の取引を終えました。出来高は172枚でした。

注目のニュース

中国、人民元支援や資本流出抑制に向けた選択肢を検討 -関係者(ブルームバーグ)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-04/OJ8L7I6TTDSC01

昨年末、中国の資金流出の動向に注目していると述べましたが、中国政府はその対策を準備しているようです。対策が必ずしも効果的とは限りませんが、このニュースもリスクオンに一役買ったと見られます。

ETF投資家やヘッジファンド、金市場から資金引き揚げ

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-03/OJ818R6JIJV601

昨年は投資先として大人気だった金ですが、トランポノミクスによるインフラ投資から景気の回復を見越して、金を手放す動きが継続しています。12月の流出額は2013年以降で最大となりました。

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