債券相場は上昇。日銀が公表した12月金融政策決定会合の「主な意見」を受けて早期の政策修正観測が後退し、買いが優勢となった。「主な意見」では金融緩和の出口について政策委員の間で意見が割れているほか、政策変更については慎重な印象で、1月の会合でマイナス金利解除観測は、大きく後退したとの見方。またこの日の夕方に来年1-3月の日銀の国債買入れのオペ方針が示されるが、市場ではオファーレンジの切下げがコンセンサスとなっており、警戒する動きは限られたようだった。
その後17:00のオペ方針公表で、中長期ゾーン(1-3年、3-5年、5-10年)のレンジ下限を500億円ずつ引き下げ、また超長期ゾーン(10-25年、25年超)の月間買入れ回数を1回減らしたことが伝わると先物は、日中取引終値から一時20銭ほど下落する場面(146円61円、17:03)も見られたが、その後は、70銭台で比較的落ち着いた動きが続いている。
【メモ】
☆金融政策決定会合における主な意見(2023 年 12 月 18、19 日開催分)
☆長期国債買入れ(利回り・価格入札方式)の四半期予定(2024年1~3月)