2021年の第4週の株式市場は、日経平均▲2.91%、ユーロストックス50指数▲2.19%と続落する一方、NYダウは+1.34%と反発となりました。1/28金曜日に大幅反発となったナスダック総合指数は+0.01%とかろうじてプラスとなりました。
下落の要因となっているFRBの金融引き締めについて、1/26に開催されたFOMCではQT(量的引締め:バランスシート縮小)の具体的なスケジュールやペースについての文言が無かったばかりか、その後のパウエル議長の質疑応答では、今年のすべての会合で毎回利上げする可能性も示唆することとなり、マーケットはさらに混乱する事態となりました。
金利高に翻弄されているナスダック総合指数は、予想PERでみると、コロナ禍前の2019年末の高値を割り込んでおり、コロナ禍による大規模緩和の縮小をある程度織り込んできたと見えます。また、VIX指数のボラティリティを示すVVIX指数は1/24をピークに低下しており、欧州VSTOXX、日経VIもピークアウト感があることからも、ひとまずは落ち着きを取り戻しそうです。
反発の目途としては節目の27000円、昨年12月安値27588円、25日線28190円が意識されます。