8月の第1週の株式市場は、日経平均は+1.97%、NYダウは+0.78%と反発となりました。
週間での日経平均値幅は536円と本格的な夏枯れ相場の様相になってきました。
先週、リスクオフきっかけとなった香港市場はハンセン指数が+1.02%と反発したものの、教育ビジネス、オンラインゲームに続き、新たに動画投稿サイトへの規制観測が出るなど、中国共産党の意向に振り回される火種は残っており、引き続き注意が必要な状況です。
(Bloomberg)中国の快手科技株、香港で一時12%近い下げ-人民日報が動画規制主張
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-08-06/QXECDGDWLU6C01
また、8/6金曜日の雇用統計は市場予想87万人増加に対して94.3万人増加と良好な結果だったものの、早期テーパーリング観測から金スポット価格は下落、8/9(月)日本時間8時頃には大規模な投げ売りが見られ前日比▲4.11%(日本時間8/6 15:00比で▲6.13%)と大幅安となりました。
月末8/27にジャクソンホールが開催され、パウエル議長の金融政策に対する示唆が注目されます。
過去のジャクソンホール開催前後の動きを見ると、開催まで日経平均はやや弱含み、一方で、米国長期金利は下落、ジャクソンホール終了後は株高/債券安と動きが変わる傾向が多いようです。前述の香港/中国共産党の動向、テーパーリングを意識した貴金属市場からに資金引き上げなど、クラッシュの備えたポジションを意識してしまいますが、ジャクソンホール前のアノマリーの動きは総じて小動きであることを踏まえると、張り切ってショートを振るよりは短期のリスクヘッジとしてコールショート、あるいは先週も述べたリスクリバーサルのショートよさそうです。