4月の月間株式市場は、NYダウは+2.71%、ユーロストックス50指数+1.42%と米欧ともに3か月続伸、一方、日経平均は▲1.25%と反落となりました。米国長期金利は11bp低下の1.62%となりました。
日本市場がゴールデンウイークで連休中の動きとしては、5/4に” 米経済が過熱しないよう確実を期するには、金利はやや上昇せざるを得ないかもしれない”とイエレン財務長官の発言が報じられ、ナスダック総合指数は一時、前日比▲2.95%まで下落しました。
その後、利上げを予想・推奨する発言ではなく一般論であるとして発言を訂正、5/5の時間外市場ではやや値を戻しています。CME日経平均は連休最終日に4/30比で▲20円(5/5 13:00)とほぼ変わらずとなっています。
裁定取引残高は476億円の買い越しと売り買いほぼ拮抗しており、先物手口情報でも米系証券が売り越す一方、欧州系証券は買い越しに転じるなど足並みはそろわず、台湾市場でも海外投資家の売買動向はフラットになっており、連休明けの市場も引き続き方向感のない展開が続きそうです。
(Bloomberg)イエレン財務長官、利上げを予想も推奨もせず-FRBの独立性尊重
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-05-04/QSLNF4T0G1KW01
上述のイエレン財務長官の発言とは関係なく、連休中のNASDAQ総合指数は3日続落となっており、米欧ともにハイテク銘柄は弱い一方、素材・資本財・金融セクターは強く、1Q決算に対してハイテク銘柄は出尽くし売り/シクリカル銘柄は見直し買いとなっています。
日本市場での4月セクター別騰落率では海運業が+13.73%と上昇率TOPとなり、鉄鋼+3.57%、証券+1.54%とバリュー銘柄が続きましたが、連休中の米国株市場の動きを見ると、引き続きハイテク売り/シクリカル買いの流れが続きそうです。