8月第2週の株式市場は日経平均が+4.30%と大幅に続伸、NYダウも+1.81%と3週連続の上昇となりました。
前週末の良好な米国雇用統計および想定外に強かった米国PPI(前月比+0.6%、市場予想+0.3%)を受け、株価は上昇した半面、インフレ懸念から米国債が下落。同じく安全資産需要で買われていた金も大きく調整となりました。ただし、金価格については、2010年1月に米PPIが前月比0.9%と大幅な上昇を見せた後も上昇トレンドは崩れず、ピークを付けたのは2011年8月だったことを考えると弱気に転じるのは早そうです。
8/14はオプションSQ日ではありましたが、東証一部の売買代金はかろうじて2兆円を超えたレベルとなり、株式市場も盆休みの気配となっています。例年、夏休み期間中の値動きは鈍く、積極的な売買はしにくい状況が続きそうです。一方、9月以降の相場については、米国大統領選を控え、VIX先物10月限(算出対象オプションは11月限)は30.05ptと直近限月の8月限23.275ptより突出して高く、大統領選に絡んだ相場の波乱を示唆しています。
足元では出来高を減らしながらの上昇が続いており、閑散相場の中で張り切るよりは9月以降の相場に備え様子見がよさそうです。