JGBトレーディングフロア(2025年1月10日)

債券相場は下落。米雇用統計や連休明け14日に行われる日銀の氷見野良三副総裁の講演など重要イベントを控え様子見姿勢が強まる中、取引終了にかけて先物主導で下げ幅を拡大した。特に材料のない中で先物と10年債を中心に売られたようで、海外投資家とみられる投機筋が米雇用統計前に売りポジションを作っているのではないかとの声も聞かれた。先物は夜間取引に入って、「日銀関係者の話としてコアコアCPI見通しの上方修正の公算」のニュースヘッドライン(その後、詳細は報道無し)をきっかけに、140円台に下落している(18:00現在)

【メモ】
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 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

 

JGBトレーディングフロア(2025年1月9日)

債券相場は上昇。30年債利回りは10年以来の高水準の2.35%を付けるも、この日の同年債入札では事前予想を上回り、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が20年11月以来の高水準(3.72倍)となったことで、午後から買い優位となった。ただ、1月は超長期債の入札が続き、米金利先高観もあるため、21日の40年債入札をこなせるめどが付かないと、金利の上昇や高止まりが続く可能性はあるとの見方。今晩の米国市場は、短縮取引となることもあり、先物はやや動意薄の印象。

【メモ】
☆30年債入札(85回、CPN2.3%)落札結果
最低落札価格99円90銭(2.305%)、平均落札価格99円92銭(2.304%)、応札倍率3.72倍(前回3.46倍)、(事前予想価格99円75銭)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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ウィークリーレポート(2025年1月17日)

1月第2週の株式市場は、日経平均▲1.89%と三週続落、NYダウは+3.96%と反発、一方で、ユーロストックス50も+3.44%と上昇しました。

水曜日に発表された米国消費者物価指数は、コアで前月比+0.2%と市場予想を下回り、遠のいたと思われていたFRB利下げ前倒し期待で株高となりました。
一方、日本市場では逆に、来週に控えた日銀政策決定会合での利上げ観測記事が出たことから、長期金利は一時1.25%を付けました。金利市場(OIS)ではタカ派な解釈が優勢だった昨年11月末の高値を抜いて観測記事により急速に利上げを織り込みました。
日米株価の真逆の動きの背景を金融政策の方向性の違いと解釈すると、引き締め観測が重しになり日経平均が下落となっていると言えるわけですが、先に織り込んでいるとなると、会合で利上げ見送りの場合はアップサイドへのサプライズとなります。

では、観測通り利上げだった場合についてですが、FRBの場合は事前にマーケットに利上げを織り込ませるので、実際の利上げ時には株高で反応するのがセオリーとなっていますが、日銀の場合もマーケットに織り込ませているかというとそうとも言い難い状況です。昨年7月の前回利上げ時は、円キャリートレードの急激な巻き戻しを伴って8月5日のクラッシュの要因となりました。IMM通貨先物市場の投機筋建玉は、売り買い差し引きのネットで9377枚の売り越しとなっており、昨年7月の189,560枚の売り越しには遠く及ばず、同様のクラッシュは考えにくいものの、さりとて、昨年11月まではタカ派なコメント、翌12月は利上げを見送り年明け3月春闘の結果待ちを示唆、1月会合の前週に急に利上げ観測、と丁寧に織り込ませるどころかハト派な姿勢をフェイントとして織り交ぜる為、利上げと同時に株高となるような素地はできていないように思えます。

したがって、週明けの戦略としては、コール買い+先物売りがいいのかもしれません。

(Bloomberg) 日銀が来週会合で利上げの公算大、米新政権の影響限定的なら-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-01-16/SQ4SDOT0AFB400

(Bloomberg) スワップ市場で利上げ予想が拡大、日銀決定会合に向け一気に織り込み
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-01-17/SQ7KKCT1UM0W00

(第一生命経済研究所)日銀が鳥であるということしか分からない
https://www.dlri.co.jp/report/macro/400129.html


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ウィークリーレポート(2025年1月10日)

1月第1週の株式市場は、日経平均▲1.77%、NYダウ▲1.86%と日米株価が下落、一方で、ユーロストックス50は2.17%の上昇となり、欧州一人勝ちとなっています。
欧州株に関しては、ドイツ経済の失速が話題になっており、12月に発表されたZEW景況感指数(現状)は▲-92.6ptと2020年コロナ禍の最悪期に並んでいます。また、ドイツの輸出先として重要なシェアを持っている中国に関しても年明けから上海総合指数は5.95%の下落となっており、今週の欧州株(ドイツ株)の反発は一過性のショートカバーではないかと思われます。

米国市場では、利下げベースの鈍化を示唆するFRB高官の発言や、トランプ関税によるインフレ再燃懸念から長期金利が上昇し、20年債利回りは2023年11月以来となる5%超えとなりました。金利上昇時はグロース株のウェイト大きいNASDAQ総合指数が相対的に冴えない展開になりますが、今のところ月初来で▲0.77%とNYダウよりもマイルドな下落となっています。

金利と株価の関係では、株式益回りから長期金利を引いたエクイティリスクプレミアム(ERP)の指標がありますが、S&P500の予想益回りから10年債利回りを引いた値は▲0.10%とマイナス領域に突入しており、株価が割高/債券が割安な状況を示しています。
ERPがマイナスになるのはITバブル崩壊により株高が是正された2002年以来でとなります。単純に受け止めれば米国株はオーバーバリューと言えますが、ITバブル前に初めてERPがマイナスになったのは1996年4月ですので、つまり今後4年近く2029年まで株高が継続、さらに2000年1月のピーク時点ではERPは▲2.76%まで拡大していこと(現在のS&P500に当てはめると13,606pt相当)、ととてつもなく明るく受け止めることもできます。
ITバブルは1998年に起こったアジア通貨危機、ルーブル危機に端を発したLTCM破綻による金融不安を払しょくするためにFRBが緊急利下げを行ったのが要因の一つとして挙げられています。翻って、現在では、インフレ退治のために引き上げた金利を引き下げに入っているものの、冒頭で述べたように今後の利下げペースには慎重な姿勢を示しており、90年代後半のような無茶なバリュエーションが長続きするとは思えません。
現実的なところでは、金利高から株安となった2022年-2023年を想像する方がよさそうです。

さて、足元の相場では、債券安/株安と不穏な流れになっていますが、一方で、リスク指標のハイイールドスプレッドは2.76%と落ち着いており、それほどリスクオフ感が感じられませんが、ボラティリティ指数はVIX指数が19.54ptとやや上昇傾向にあり、また、ボラティリティのボラティリティ、VVIX指数も115.49ptと高まっていますので、OTMのコール売り/OTMプット買いといったリスクヘッジポジションを組んでみるのもよさそうです。


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JGBトレーディングフロア(2025年1月8日)

債券相場は先物が小幅高。この日行われた10年国債入札が強めの結果となり、買い優勢に転じた。新発5年国債利回りは15年半ぶりの高水準から上昇幅を縮小し、新発30年債利回りは10年以来の高水準から横ばいに戻した。
年末からきょう午前まで相場が調整していたため、10年債入札では買いが入りやすかったとの見方。ただ、米国金利やドル円相場が高水準位置で停滞しており、上値の余地も小さいとの声も聞かれた。米国は、週の後半9日はカーター元大統領服喪の日で債券市場が短縮取引となるほか、雇用統計を控えていることも取引を抑える要因になっているようだ。

【メモ】
☆10年債入札(377回、CPN1.2%)落札結果
最低落札価格100円52銭(1.141%)、平均落札価格100円53銭(1.140%)、応札倍率3.36倍(前回3.12倍)、(事前予想価格100円50銭)


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