JGBトレーディングフロア(2022年4月1日)

債券相場は超長期債が反落。日銀が4-6月期の国債買い入れオペ予定で幅広い年限の買入れを増額したことで、前日の先物夜間取引からの流れを引き継ぎ買いが先行したものの、この日の米長期金利が時間外取引で上昇したことや、超長期ゾーンの戻りが相対的に大きくなり結果的に買いが続かなかったこと、また水準感から新年度入りの損益確定の売りの見方も出て、売りに押される展開となった。

【来週のスケジュール】
4/4
<国内予定>
東証,市場区分を「プライム」「スタンダード」「グロース」に再編 / 日銀買いオペ(1-3,3-5,10-25年) / マネタリーベース月末残高(3月)
<海外予定>
【米国】米製造業受注(2月)
【欧州】ユーロ圏財務相会合(ユーログループ) / 英中銀総裁講演 / 独貿易収支(2月)
【その他】*****

4/5
<国内予定>
10年債入札 / 毎月勤労統計(2月) / 家計支出(2月) / 日銀,需給ギャップと潜在成長率
<海外予定>
【米国】ブレイナードFRB理事,ミネアポリス連銀主催フォーラムで講演(オンライン) / 貿易収支(2月) / S&Pグローバル米サービス業・コンポジットPMI(3月) / ISM非製造業総合景況指数(3月)
【欧州】EU財務相理事会
【その他】豪中銀,政策金利発表

4/6
<国内予定>
*****
<海外予定>
【米国】米FOMC議事要旨(3月15,16日開催分) / 米下院エネルギー・商業委員会,ガソリン価格に関する公聴会
【欧州】ユーロ圏PPI (2月) / 独製造業受注(2月)
【その他】中国財新コンポジットPMI(3月) / 中国財新サービス業PMI(3月)

4/7
<国内予定>
30年債入札 / 国庫短期証券(6カ月)入札 / 日銀野口審議委員あいさつ,会見(オンライン,熊本県金融経済懇談会) / 営業毎旬報告(3月31日現在) / 東京オフィス空室率(3月) / 日銀,生活意識に関するアンケート調査 / 景気動向指数(2月)
<国内決算>
ウエルシア(3141) / 7&iHD(3382)
<海外予定>
【米国】セントルイス連銀総裁講演 / アトランタ連銀総裁,シカゴ連銀総裁イベントに参加(シカゴ連銀主催) / 消費者信用残高(2月)
【欧州】ECB議事要旨(3月会合分) / ユーロ圏小売売上高(2月) / 独鉱工業生産(2月)
【その他】中国外貨準備高(3月)

4/8
<国内予定>
国庫短期証券(3カ月)入札 / 日銀買いオペ(1-3,3-5,5-10年) / CP買い入れオペ / 国際収支:経常収支 (2月) / 倒産件数(3月) / 消費者態度指数(3月) / 景気ウォッチャー調査(3月)
<国内決算>
安川電(6506)
<海外予定>
【米国】米卸売在庫(2月)
【欧州】*****
【その他】
露GDP(4Q)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

ウィークリーレポート(2022年4月1日)

4月の第1週の株式市場は、日経平均▲1.72%、NYダウ▲0.12%、ユーロストックス50+1.32%とまちまちの展開となりました。

米国では金曜日、2年-10年債利回りが終値ベースで▲0.7bpの逆イールドになりました。逆イールドは景気後退入りを示すシグナルとして働きますが、シグナルが出てから実際に景気後退入りするまで半年から2年ほどと時間がかかります。長い場合だと、2006年3月に逆イールドが派生した際にはその後、S&P500株価指数は2007年10月の高値まで27%上昇しており、景気後退シグナルに過剰に反応することは機会損失となります。

イールドカーブの形状と株価の関係について当ブログでまとめてあり、現在、足元ではベア・フラットニングが進行している状態です。教科書通りの順番で訪れるなら今後はブル・フラットニング(長期金利の低下)が予想され、物色動向は石油・商社などから食品・運輸などへと変化していくパターンとなります。
2006年と同じように逆イールドが常態化したまま推移するか、5月のFRBバランスシート縮小により長期金利が再度上昇するか、いずれにせよ過去の例では株価は上昇するパターンとなります。

イールドカーブと株価の関係 サマリー表 – TRADING FLOOR (kosei.co.jp)
https://kosei.co.jp/wordpress/?p=13700

とは言え、逆イールドがリセッションのシグナルであることは間違いなく、今後の株価急落には注意を払いたいところです。過去のデータからはブル・スティープニング(短期金利下落でカーブが傾く)時が最も株価が下落しており、FRBが利下げを実施する局面と重なります。ですので、現在、年内あと6回利上げをするとタカ派なFRBが利上げを見送る/利下げを検討するなどトーンの変化が出たときはいよいよ注意が必要となります。

4/4からは東証市場再編により新市場区分でのスタートとなります。新市場区分では東証一部の大部分はそのままプライム市場へ移行と代り映えがしませんが、新興市場ではJASDAQとマザーズが統合されグロース市場と生まれ変わります。昨年末から、圧倒的なアンダーパフォームであったマザーズ指数/新興株に変化が出るか注目です。


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
光世証券株式会社
金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2022年3月31日)

債券相場は超長期債中心に上昇。日銀が前日に総額2兆円を超える大規模な国債買い入れオペを実施して金利上昇を抑制する姿勢を示したことで、買い安心感が広がった。次の四半期の国債買い入れオペ予定での増額期待も相場を支えた。17時に発表された4-6月の買いオペ方針では、1年以下のゾーンを除いて増額し、先物は夜間取引で150円台の高値を付けた。(18:00現在)

【メモ】4月買いオペ予定
1年以下1500億円×1回
1-3年4750億円×4回(3月4500億円×4回)
3-5年4750億円×4回(3月4500億円×4回)
5-10年5000億円×4回(3月4250億円×4回)
10-25年1250億円×2回(3月1500億円×1回)
25年超500億円×2回(3月500億円×1回)


 本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。
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