2015年12月の米国利上げ時の資産価格の動きと足元の動向

今年12月13,14日に行われる米国FOMCにおける利上げ確率は、現時点では80%と高くなっています。そこで、昨年の12月16日に行われた利上げの前後の資産価格を振り返り、今回はどのような動きとなるか考えてみたいと思います。

 

まずは昨年の動きを見てみます。採り上げた資産はS&P500指数(SPX)、ドルインデックス(DXY)、ドル円(JPY)、米国2年金利(2YR)、フェド金利(FF-RATE)、日経平均株価(NKY)、人民元(CNY)です。

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株価は安くなり、ドルは横ばい、円は強くなり、米国金利は一旦上昇したものの、その後低下しました。そして、人民元は発表前から1月初旬まで売られました。

次に足元の動きを見ると、米国株は下落傾向、日本株は上昇傾向と別々の動きです。金利とドルは上昇気味となり、人民元は10月に入り売られています。

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表1は昨年の利上げ直後の各資産の値段と、足元の価格を比較したものです。米国株は上昇していますが、ドル円が大幅上昇したため、日本株は下落しています。米国金利は下げ、ドルインデックスは若干ドル安、人民元は大幅安という感じです。

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今回の利上げで注目したいのは、前もって下がり始めている人民元が利上げの発表で下げ止まれるか否かで、もし下げ止まらない場合は、昨年同様、年初は株安展開となる可能性も考える必要が出てくるでしょう。

本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

光世証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

米大統領選の投開票を前に小動きに(2016年11月8日)

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株式市場概況

TOPIX指数は前日比+0.69ポイント(+0.05%)の1363.49ポイントと小幅高で取引を終えました。米大統領選の投開票を今晩から明日に控え積極的な売買は控えられ、東証一部の売買代金は1兆7,767億円と少なくなりました。

セクター別では海運、鉄鋼、非鉄金属などが上昇する一方で、繊維、医薬品、鉱業が下落しました。繊維は、東レ(3402)が12時に発表した決算発表で営業利益見通しを1,700億円から1,550億円に下方修正し、前日比31.5円安の923.2円まで下落したことの影響で弱含みました。医薬品は日医工(4541、前日比-163円、終値1,617円)、科研製薬(4521、前日比-480円、終値5,890円)、小野薬品(4528、前日比-134円、終値2510.5円)と3社が昨日失望的な内容の決算を発表し、下落率が大きくなりました。

個別では本日未明に博多駅前交差点付近で大規模な道路陥没が発生し、資料によると大成建設(1801)など5社の共同事業体が落札していることが分かり、前日比-24円の759円に下げました。安藤ハザマは14時に発表した決算で、通期の営業利益見通しを220億円から357億円に上方修正することを発表し、前日比+28円の722円に上昇しました。

為替は小動きでドル円は104円40銭近辺での取引、国債先物も小動きで前日比+2銭の151.80円となっています。

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比-4.30ポイントの875.99ポイントと下落して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は84(37.7%)、下落銘柄数は122(54.7%)、変わらずは17(7.6%)、騰落レシオ(25日)は81.07、売買代金は前日比-44億円の625億円となりました。

下落寄与度上位銘柄はそーせいグループ(前日比-80円、終値14310円)、ドリコム(前日比-154円、終値1250円)、CYBERDYNE(前日比-7円、終値1390円)となり、上昇寄与度上位銘柄はイグニス(前日比700円、終値3810円)、モブキャスト(前日比113円、終値925円)、メタップス(前日比124円、終値2050円)、売買代金上位はそーせいグループ(前日比-80円、終値14310円)、モブキャスト(前日比113円、終値925円)、メタップス(前日比124円、終値2050円)となりました。

イグニスは4日に今季4度目の上方修正とVRへの進出を発表し、2日連続でストップ高となりました。モブキャストはパズルゲームを中国で配信開始したとのニュースで買われました。

マザーズ先物は前日比4ポイントの868ポイントで一日の取引を終えました。出来高は104枚でした。

本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

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JGBトレーディングフロア(2016年11月8日)

(12:45)
10年債落札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/resul20161108.htm

10年債入札は、事前予想を上回る堅調な結果(最低落札利回り-0.055%)となり、前場引け値比+0.11円となる151.83円の高値をつけた。

(17:30)
本日の国債利回り
161108yield


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FBIの再調査も結果に変更なしとの報道に下げを取り戻す動きに(2016年11月7日)

20161107

株式市場概況

TOPIXは前日比+15.76ポイント(1.17%)の1362.8ポイントで取引を終えました。

今朝5時過ぎにFBIの再調査の結果、クリントン候補のメール問題の調査結果は問題なしと発表されたことが好感され、リスクオンの展開となりました。ドル円は円安ドル高となり、104円中盤となりました(金曜日の米国の引けは103円でした)。日本株もこの発表により、トランプ候補が大統領となる可能性が低くなったとの見方が増加し、株価は堅調となりました。

セクター別で上昇率が大きかったのは輸送用機器、ガラス・土石、金属製品、下落したのは2セクターで水産・農林、パルプ紙となりました。輸送用機器の上昇要因は、円安ドル高から自動車株への買いが見られたことでした。水産・農林は足元好決算などから株価は堅調となっていましたが、一旦利食いを行ってリバウンド銘柄への乗り換える動きが目立ったため、本日は弱い動きとなりました。

個別では上方修正を発表したスズキ(7269)が前日比+257円の終値3,831円で引けました。ドン・キホーテ(7532)は、他社がインバウンド需要の低下に苦しむ中、7-12月期計画の上方修正を発表したことから、前日比170円高の4,080円となりました。アルフレッサ・ホールディングスは薬価引き下げなどから、売上高が予想を上回る低下を見せたことで通期見通しを引き下げ、前日比252円安の1,781円で取引を終えました。

明日の夜から米国で大統領選挙の投票が始まります。結果は日本時間で9日の午後に判明するのではないかとみられます。

マザーズ市場概況

マザーズ指数は前日比8.00ポイントの880.29ポイントと上昇して一日の取引を終えました。マザーズ市場の上昇銘柄数は143(64.1%)、下落銘柄数は72(32.3%)、変わらずは8(3.6%)、騰落レシオ(25日)は80.19、売買代金は前日比25億円の669億円となりました。

上昇寄与度上位銘柄はそーせいグループ(前日比380円、終値14390円)、JIG-SAW(前日比490円、終値6370円)、ストライク(前日比1720円、終値13770円)となり、下落寄与度上位銘柄はフリークアウト(前日比-700円、終値2420円)、ジャパンインベストメントアドバイザー(前日比-511円、終値2599円)、アドウェイズ(前日比-37円、終値484円)、売買代金上位はそーせいグループ、ブランジスタ(前日比-185円、終値2595円)、オウチーノ(前日比763円、終値2765円)となりました。

フリークアウトは4日に本決算を発表しました。今期見通しで売上高が前期比55%増加する数値を発表しましたが、株価は振るいませんでした。ジャパンインベストメントアドバイザーは利益が大幅に減少した3Q決算を発表しました。通期見通しに対する進捗率も低く、大きく売られる展開となりました。アドウェイズも売り上げは伸びたものの、営業損失となったことからが嫌気されました。決算発表が要因で下げる銘柄が目立ちます。

マザーズ先物は前日比-0.5ポイントの864ポイントで一日の取引を終えました。出来高は618枚でした。

本資料は、情報提供のみを目的として作成したもので、いかなる有価証券等の売買の勧誘を目的としたものではありません。また、一般的あるいは特定の投資助言 を行うものでもありません。本資料は、信頼できると判断した情報源から入手した情報・データ等をもとに作成しておりますが、これらの情報・データ等また本 資料の内容の正確性、適時性、完全性等を保証するものではありません。情報が不完全な場合または要約されている場合もあります。本資料に掲載されたデー タ・統計等のうち作成者・出所が明記されていないものは、当社により作成されたものです。本資料に掲載された見解や予測は、本資料作成時のものであり予告 なしに変更されます。運用方針・資産配分等は、参考情報であり予告なしに変更されます。過去の実績は将来の成果を予測あるいは保証するものではありません。

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JGBトレーディングフロア(2016年11月7日)

(10:10)
日銀買いオペ通告 1年以下、1-3年、3-5年。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of161107.htm

(12:00)
落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba161107.htm

レートは実勢に比べ、やや甘め。全体的に応札総額が前回に比べて増加した。

(17:30)
明日の10年債入札は344回のリオープン。
米大統領選を控えた情勢の行方で、多少上下も想定されるが、総じて無難な結果を予想(参考;10月債の最低落札利回り-0.056%、応札倍率3.82倍)。

本日の国債利回り
161107yield


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