JGBトレーディングフロア(2024年9月20日)

債券相場は下落。日銀が会合後の声明文で消費についての判断を上方修正したことを受けて売りが優勢になった。また15時半からの植田総裁会見でタカ派的な発言をすることへの警戒感も強かった。秋にかけて賃金と物価の好循環が続くかどうかの材料が出そろうため、早ければ12月に利上げが行われる可能性があるとの声が聞かれた。その後、植田総裁会見では先行きに対して慎重なトーンだったことで、先物が夜間取引で買い戻され終値から40銭ほど上昇している(18:00現在)

【メモ】
☆植田総裁会見要旨(出所:Bloomberg)
<金融政策>
実質金利が極めて低いことを踏まえると、日銀の経済・物価見通しが実現していくとすれば、それに応じて政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく / データがオントラックなら利上げということに変わりはない / 米経済をはじめ先行き不透明感が強く、市場も引き続き不安定な状況にあり、極めて高い緊張感を持って注視し、経済・物価の見通し実現の確度をしっかり見極めていく必要がある / 円安に伴う輸入物価の上振れリスクは相応に減少、政策判断に時間的な余裕がある / 米国をはじめ海外経済の先行きを巡る不透明感が昨今の金融市場動向の背景にある / 特定のスケジュール感を持って、ここまでにという予断は持たない / 米国のソフトランディングシナリオに近い状態が実現するのか、もう少し厳しめなのか、丁寧に見極めていきたい / 特定の会合について政策変更があるかないか事前に言うのは避けたい / 毎回の会合で、前回会合後に出たデータや情報に基づき、見通しの確度とリスクを判断して決定する姿勢に変わりはない

<物価情勢>
8月のCPIは少し前に見ていたより強め / コメや一部輸入財がこれまでの円安もあり値上がりしているが、こうした一時的要因は今後消えていくものがあり、物価に下落圧力を加える / 一方で、サービス価格の一部に賃金上昇を転嫁する動きも見られ、これらは引き続き物価に上方圧力を加える

<今後の注目点>
賃金上昇が秋以降も続くか、最低賃金引き上げの影響が出てくるか、サービス価格への転嫁が続くか、来春闘に向けた動きに加え、サービス価格を決める大きな要因として消費が堅調であることも必要だ / 10月のサービス価格改定、賃金動向反映されるか強い関心

<中立金利>
利上げ2回行ったが、恐らくまだ中立金利より低い状況


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金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第14号 加入協会/日本証券業協会

JGBトレーディングフロア(2024年9月19日)

債券相場は下落。米FOMCでは50bspの大幅利下げとなったが、パウエルFRB議長がその後の会見で先行きの利下げを急がない姿勢を示し米金利が上昇、国内債もその流れを引き継いだ。ここもと大幅利下げを警戒して、超長期中心に買われていた流れの巻き戻しとなりイールドカーブはスティープ化した。先物も8月中旬以降の中心レンジに再び押し戻された形。ただ明日に日銀政策決定会合結果と植田総裁の会見を控えており、売り一巡後はもみ合いとなった。またこの日の流動性供給入札も、無難に通過した。

【メモ】
☆流動性供給入札(413回、残存期間5年超15.5年以下)落札結果
募入最大利回り較差 +0.017%、募入平均利回り較差+0.013%、応札倍率2.95倍(前回3.10倍)


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JGBトレーディングフロア(2024年9月18日)

債券相場は小幅高。FOMCの結果を今晩に控えてポジションを大きく傾けにくい中、前日の米長期金利が小幅上昇した流れを受けて小安く始まるも、この日の日銀国債買い入れオペでの需給の引き締まりが警戒され、買いが優勢だった。オペ結果は、長めのゾーンの応札倍率がやや低めとなるも、極端な需給の偏りは見られず、先物は、取引終盤にかけて上げ幅を縮めた

【メモ】
☆日銀買入オペ1-3年3500億円、3-5年3750億円、5-10年4000億円、10-25年1500億円。
応札倍率は、それぞれ3.30、2.42、1.57、1.63倍。


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JGBトレーディングフロア(2024年9月17日)

債券相場は上昇。FOMCが今週の会合で見込まれる利下げ幅が50bpsになるとの観測が再燃し、米長期金利が低下した流れを引き継いだ。日銀の金融政策決定会合では、政策の据え置きがコンセンサスとなっており、国内債は米金利に連動する形が続いている。加えて自民党総裁選で、金融緩和継続を求めるスタンスの高市氏の支持率が第2位に浮上したことも、国債の売り手控えの要因になるとの声も聞かれた。

【メモ】
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JGBトレーディングフロア(2024年9月13日)

債券相場は上昇。米国の大幅利下げ観測がくすぶり、時間外取引で米金利が低下したことや、ドル円相場が一時140円台後半を付けるなど円高基調が続いたことで買いが優勢だった。昨日の20年債入札をきっかけにやや売りが優勢だった超長期債も上昇、9月末を意識した持ち高調整の買いも聞かれた。ただ明日からの国内3連休の後は、日米中銀の金融政策決定を控えており、投資家も積極的には動けず、その結果上値も限られた。

【メモ】
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