債券相場は続落。前日の米長期金利が上昇した上、為替市場では37年ぶりの160円台後半を付けるなど円安の流れが続いたことで日銀が早期の追加利上げに踏み切ることへの警戒感が一層高まった。市場では、7月日銀会合で国債買入れ減額が行われるために追加利上げは次回以降になるとの見方だったが、ここもとの外部環境の変化により、2つ同時に行われるのではとの思惑が債券売りにつながったようだ。先物中心限月(9月限)は、5月に付けた直近安値を下回り、2013年7月以来の安値を付けた(142円58銭)。一方、この日行われた2年債入札は無難に通過。昨日の段階では実勢レートから表面利率の引き下げが予想されたものの、午前の相場下落により前月債と同様の0.4%での発行となり、結果的に一定の需要を集めたようだ。
【メモ】
☆2年債入札(462回、CPN0.4%)落札結果
最低落札価格100円03銭5厘(0.382%)、平均落札価格100円04銭3厘(0.378%)、
応札倍率3.83倍(前回3.78倍)、(事前予想価格100円03銭)