金曜日のNYダウは+243ドル、S&P、Nasdaqともに史上最高値を更新しました。週間でNYダウは+1.52%と上昇した一方、 日経平均は▲0.68%、ユーロストックス50も▲0.86%と小幅反落となりました。
金曜日に発表された米国生産者物価指数は市場予想よりも高かったものの、7月に実施される可能性のあるFRB利下げがインフレ指標にも関わらずマーケットのメインテーマとなっており、堅調な米国株/冴えないその他周辺国株の構図となりました。
FRBが利上げ局面から利下げに転じた過去のパターンでは、利下げ実施までダウは上昇、一方、ドル円は円高に向き利下げ実施と同時にBuy the Factの形で円安となりました。また、日経平均は円高に押される形で利上げ実施まで上値の重い展開でした。
次回FOMCは日本時間で8/1ですので、それまでは円決済で為替の影響を受けないNYダウ先物(OSE)の買いポジションが妙味がありそうです。
2007年9月の利下げを念頭に置くと、今後グローバルな景気後退の可能性が想像されますが、1998年9月の利下げ時はその後大幅な株高(ITバブル)となりました。
今回の利下げが市場期待の通り実施されるようなら、実体経済よりもトランプ大統領の圧力に屈した形となり不必要な金融緩和が大幅な株価上昇をもたらす可能性もあるため、慎重な見極めが必要となります。