好調なADPにより円安ドル高の動きとなり、週末にかけて大型株が買われ、年初来高値圏で取引終了(2017年3月2週)


株式市場概況

TOPIX指数は前週末比+1.02%の1574.01ポイント、日経平均は前週末比+0.7%の19604.61ポイントと前週末比で上昇して引けました。週を通して出来高は少なかったものの、今年の高値圏で引けており、来週に一気に上抜けられるのか注目されるところです。

週末に控える米国の雇用統計の前哨戦であるADP雇用統計が29.9万人と予想を大幅に上回る値となり、次週のFOMCで利上げが確実視されるようになりました。それにより米国の金利が上昇し、日米の金利差が拡大したことでドル円は円安ドル高の流れとなり、ドル円は1ドル=115円半ばまで買われました。円安を好感し日本株は強含みました。

一方で、商品価格は利上げや在庫増を嫌気し下落し、商品価格の代表的指標であるCRB指数は昨年5月以降支持線としていた200日移動平均線を一気に下回りました。原油価格も11月末以来の50ドル割れとなっており、商品の下落が気にかかります。

セクター別では石油・石炭、ゴム、精密機器が強く、鉄鋼、非鉄金属、電気ガスが弱含みました。スタイルインデックスでは小型が強く、米国の利上げの影響からREITが弱い展開となりました。金曜日はは円安ドル高から大型が強い展開となっており、次週は大型物色に資金が移るか注目されます。

今週発表の注目の経済指標は、まず中国の貿易収支(2月・人民元建て)が挙げられます。輸入は前年比+44.7%と大幅増加の一方で、輸出は+4.2%と小幅にとどまり、貿易収支は-603.6億元となりました。2014年以来の貿易赤字は、旧正月の一時的なものか、それとも何らかの原因があり継続的なものになるのか、今後も継続的に見たいところです。日本の経済指標では、景気ウォッチャー調査(2月)があり、現状判断が48.6(前月49.8)、先行き判断が50.6(前月49.4)となりました。先行きの見通しには楽観的ということで、期待が持てる内容となりました。その他、工作機械受注(2月、前年比)が+9.1%(前月+3.5%)と大きく伸びました。

 

今後の見通し

米株は雇用統計を前に若干下落気味となりましたが、日本株は円安を好感し高値圏に迫りました。日本株はチャート的には高値を目指す形に見えますが、出来高が少なくそれには勢いが足りないように思えます。需給的にはここのところ新聞などでも採り挙げられていた、金融機関のヘッジ売りが無くなっていくので上抜けし易いと思われます。

一方で、商品価格の下落と金利の上昇というのが気にかかります。この2つはリスクオフの動きで、株式市場のみボラティリティも低くリスクオン的な動きとなっています。どちらの動きが正しいのか、現時点では分かりませんが、株式市場のボラティリティが上昇する可能性も頭に入れておきたいところです。



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