海外投資家動向と日本株

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トランプラリーが続くのかどうか、日本株の売買シェアの高い海外投資家の動向にかかっているとも言われます。そこで、海外投資家の月別売買状況を見て、今後の動向を推測する材料にしてみたいと思います。

表1 海外投資家株式月別買い越し・売り越し額

表1は年別月別の海外投資家の株式の買い越し、もしくは売り越し額を示しています。月平均は2003年以降のその月の買い越し・売り越し金額の平均を表します。年合計はその年の買い越し、売り越し金額を示します。

ここから分かるのは、12月の動向にもよりますが、今年はリーマンショックの年と同程度に海外投資家が日本株を売り越していたということです。もし今年が売り越しとなれば、2003年以降で3度目の売り越しとなります。ちなみに年間買い越し額の平均は3兆7,513億円です。

月平均に目を移すと、海外投資家の買い越し額が最も大きいのは4月、それに11月、12月が続きます。この傾向を見ると、5月に売って秋に戻って来いという相場格言通りに海外投資家は動いているとも言えます。また、冬に株が買われるというのはアノマリーで言えることであり、トランプラリーと呼んでよいのかは、もう少し時間を置いた方が良いのかもしれません。月平均の平均は3,158億円なのですが、1,2,3月の平均はそれを下回っています。そのため、来年の1月、2月の動向も見守りたいところであります。

トランプラリーをアベノミクスの初期に重ねてみる意見もあります。アベノミクス初期の動向を見てみますと、12月に1兆5千億円買い越し、その後7月まで買い越しが継続していました。それほどドラスティックな資金流入になるのか、現時点では何とも言えませんが、資金シフトが起こっていることを期待したいところではあります。

 

海外投資家の動向と日本株の関係

表2では海外投資家の動向とTOPIXの前月比を見てみました。縦軸がTOPIXの前月比、横軸が海外投資家の買い越し、売り越し額です。表からは海外投資家が買えば上昇し、売れば下落するというような関係が感じられます。

この表は都合、2003年1月の結果を除いたものとなっているのですが、月数が166ある中、海外投資家が株式を買い越した回数は111回となっています。海外投資家が買い越したうち、TOPIXが下落した回数は32回(約29%)です。反対に海外投資家が売り越した55回中、上昇したのは15回(27%)となっています。

つまり、よく言われるように、海外投資家の売買に日本株の動向は左右されています。

表2 海外投資家動向(横軸)とTOPIX前月比(縦軸)

TOPIXチャート

海外投資家動向ヒートマップ

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