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〜 機に投ず 〜

長期投資への原点回帰を

2016年1月22日

昨年12月初めに20,012円40銭まで回復した日経平均は、年明け以降急速に下げ足を速め、1月21日には安値16,017円26銭と、一気に4,000円もの調整となりました。

ここまで急速な株価下落の要因としては、サウジアラビアなどの産油国の政府系ファンドによる換金売り、中国経済成長の鈍化、アメリカ経済の足踏み、あるいはFRBが利上げに踏み切った事によるマネーの縮小、など様々な観測が出ていますが、どれも核心めいたものが感じられない曖昧模糊とした状況です。

このような不透明な状況下にあって、われわれ投資家は今一度、投資の原点に立ち返るべきだと考えます。

これまでもアジア通貨危機、ITバブル崩壊、リーマンショックと数々の不況が起こりましたが、数年もたてば次の景気循環が訪れます。財務基盤のしっかりした優良な企業は、不況を乗り越え、次の好況期には大きなキャピタルゲインをもたらします。そのような優良企業は安定した配当を出していますので、大幅な下落局面では配当利回りの高さが価格変動による損失を和らげてくれます。また、景気変動による株価の下落リスクはデリバティブでコントロールする事もできます。

さて、日経平均は22日金曜日には941円27銭の急反発となりました。急速な下落の後でボラティリティが大きくなっているため、今後の更なる反発狙いでレバレッジ系のETFなど買い急いでしまいたくもなりますが、思惑と逆に株価が底抜けしてしまえば、複利効果で長期保有すればするほど目減りする商品特性上、塩漬けする事も出来ません。また、下げ相場と逆行する、一時的なテーマ性でもてはやされている新興株もいざ不況となった時に生き残れるかわかりません。

現段階では、年初からの急落が即座に金融危機につながるものだと考えてはいませんが、今一度、長期投資の原点に立ち、景気変動の波を乗り越えられる企業を選別し投資する機会だと考えます。

図1.トヨタ株月足 : トヨタは景気循環のたびに高値を超えています。

図2.東証マザーズ指数月足 : 新興株は全体で見ると景気循環のたびに高値を切り下げています。

(図はBloombergによる)

トレーディンググループ 主任
小水流 一生

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